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涙でぐしょぐしょになった私を、もぉ。泣きすぎ。と笑いながら優しく涙をぬぐってくれた。
いつの間にか、花火もクライマックスに近付いてきていた。気を遣って下のお店に移動してくれてたらしいりょうちゃん達に、彼は電話をかけた。
花火のクライマックスを見ようと、少しずつわらわらと下から人が集まる。
鼻が赤くなった私と、その側にいる彼を見て、りょうちゃんが何故か涙ぐんだ。
「…りょうちゃん、泣かないでよ。」
「も〜〜馬鹿野郎。心配させんなよも〜。」
よかったな、とりょうちゃんは私の肩をポンポンと叩いた。そんな私たちを見て、カケルさんもニコリと微笑んだ。
ドンドンとクライマックスの花火が上がる。次々と連続で打ち上がる色鮮やかな花火に圧倒される。すごい、綺麗…。
ふわっと彼に手を握られた。それを私もギュッと握り返す。
連続して大きく上がった最後の火花に、わああと歓声が上がった。柳のように垂れ下がり、夜空を覆い尽くした。光はすぐに消えず、息の長い金色の火花の余韻が残る。
どこからともなく拍手が湧き上がった。
バーを後にした私たちは、タクシーを捕まえに大通りまでの道を歩く。カランコロンと下駄の音が、車が走る音と重なって聞こえる。
繋いだ手が熱い。
そういえば今は真夏だった。
冬の寒い時期に彼と何度も手を繋いでいたことを懐かしく感じた。
「今日、浴衣着て来たんだね。」
彼がこちらをチラッと見た。
「りょうちゃんのお姉さんが貸してくれて、着付けもお姉さんが。」
「そうなんだ。」
お姉さんいたのか。と彼はニヤニヤした。
「髪の毛もやってもらって。」
「なるほどね。」
「色々と、お世話になりっぱなしで。」
そうだ、あとでちゃんとりょうちゃんとお姉さんと、それとカケルさんにお礼を言おう。
視線を感じたので彼をふっと見上げると、目が合ったはずの彼はパッと目を逸らした。
「…………？」
なかなか見たことない反応にハテナが浮かぶ。
「江口さん？…もしもし？」
彼の腕にぐいっと寄りかかりながら顔を覗いてみた。
複雑な顔をしている彼。
「なんちゅー顔してるんですか…」
「いや、あのさぁ…」
「？」
「何でそんな唇ぷるぷるなの」
えっ。
「そういえば、お化粧もちょっとだけお姉さんにしてもらって…って、江口さん？」
ますます複雑な表情をする彼。
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プシラブ(プロフ) - にくまんさん» すみません！出来ました…！ご丁寧にありがとうございます…🙇♀️ (11月1日 2時) (
レス) id: 1211b73cd8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - プシラブさん» コメントありがとうございます。secretですがR18設定をしているので、プシラブさんご自身がR18コンテンツフィルタをNG設定にされているかもしれません。マイページ→設定より下部付近に18コンテンツ設定がありますのでご確認くださいませ⭐︎ (11月1日 1時) (レス) id: 07d191a8ef (このIDを非表示/違反報告)
プシラブ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます…！続編楽しみに待ってます…！！あとすみません…。secretが見当たらず…。まだ公開されていないというだけでしょうか…。もしそうでしたら本当に急かしている様に感じてしまうかもしれませんが、決してそういったことでないので…。 (11月1日 0時) (レス) @page43 id: 1211b73cd8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - かなこさん» ありがとうございます。嬉しいお言葉にぶるぶる震えております。近いうちに更新予定ですのでお楽しみに。 (10月31日 20時) (レス) @page45 id: 07d191a8ef (このIDを非表示/違反報告)
かなこ(プロフ) - サイドストーリーも続編も楽しみに待ってます🥰 (10月30日 20時) (レス) @page45 id: cd18282d70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にくまん | 作成日時：2023年10月23日 0時
