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大掃除を中断してさっさと着替えた私は、先に靴を履き背中を縮こめて座って待ってた彼に声をかけた。
彼はチラッとこちらを見上げて
「マフラー巻きすぎ。」
いひひ。と屈託ない笑顔で笑った。
二人で家を一緒に出て夜の街を歩く。凍るような冷たい風に肩をすくませながら、ぐるぐる巻きにしたマフラーに顔を埋めた。もうあっという間に年の瀬であることを思い知る。
駅の飲屋街を通り抜け裏路地を進むと、いつものあの慣れ親しんだバーだ。今宵も灯りを照らしながら営業中である。
カランカラン
いらっしゃーい！といつもの声が響き二人でカウンターに座る。何も聞かずににっこりとしたカケルさんがいつものお酒を作ってくれた。
隣に座った彼が、私に耳を寄せて静かに話す。
「今日は酔っ払ってもいいよ」
先日、酔っ払いすぎて色々あったことを言っているのだろう。カアッと顔を熱くした私は、少しだけ俯く。
「い、いいです…今日は酔っ払わないようにします…」
「大丈夫だよ。俺がいるから。」
そう言って彼は優しく私を見つめる。
「酔っ払ったらお持ち帰りするの俺だし。」
ドクンと心臓が強く鼓動を打った。
その会話を聞いてか聞かずか、りょうちゃんが私たちに話しかける。
「そういえば、この間A大丈夫でした？」
「りょうくん連絡ありがとね。」
「いやいや俺どうしようかと思っちゃって〜」
アハハなんて軽く笑っている。そういえば、りょうちゃんが彼になんて連絡したのかまだ知らない。
りょうちゃん心配かけてごめんね。いいんだよ〜俺は女の子の味方だから！なんて会話をしている隣で、彼が優しく微笑んでいる。そんな私たちを見ていたカケルさんが呟いた。
「ついに…なんだね、二人」
ついに…？
「え、付き合った！？」
りょうちゃんに期待の眼差しで見られる。
「つ、付き合ってはない！」
あれ。
咄嗟に付き合ってないって言っちゃったけど、付き合ってない…よね？
確かに、好きだよ、と言われた。それだけじゃなくてもあの日の夜は、ちょっとだけ。ちょっとだけ一線を越えてしまったかもしれない。
ただ付き合おうって話をされた覚えは…ない。大人の恋愛とはそういうものなのだろうか。
というより、言われるだけ言われて、私も好きだって気付いてから、何も……。
チラッと彼を見ても、穏やかにウイスキーを飲んでいてその表情は読み取れない。
おやおや？とりょうちゃんが、わざと首を傾げた。
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プシラブ(プロフ) - にくまんさん» すみません！出来ました…！ご丁寧にありがとうございます…🙇♀️ (11月1日 2時) (
レス) id: 1211b73cd8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - プシラブさん» コメントありがとうございます。secretですがR18設定をしているので、プシラブさんご自身がR18コンテンツフィルタをNG設定にされているかもしれません。マイページ→設定より下部付近に18コンテンツ設定がありますのでご確認くださいませ⭐︎ (11月1日 1時) (レス) id: 07d191a8ef (このIDを非表示/違反報告)
プシラブ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます…！続編楽しみに待ってます…！！あとすみません…。secretが見当たらず…。まだ公開されていないというだけでしょうか…。もしそうでしたら本当に急かしている様に感じてしまうかもしれませんが、決してそういったことでないので…。 (11月1日 0時) (レス) @page43 id: 1211b73cd8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - かなこさん» ありがとうございます。嬉しいお言葉にぶるぶる震えております。近いうちに更新予定ですのでお楽しみに。 (10月31日 20時) (レス) @page45 id: 07d191a8ef (このIDを非表示/違反報告)
かなこ(プロフ) - サイドストーリーも続編も楽しみに待ってます🥰 (10月30日 20時) (レス) @page45 id: cd18282d70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にくまん | 作成日時：2023年10月23日 0時
