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まだまだ桜が咲き始めるには程遠いが、少しずつ過ごしやすい季節になってきた。それでも夜はひんやりと冷える卯月に入ったばかり。
「俺とやり直そうよ。」
いつものバーに向かい、扉を開けようとした時に声をかけられた。それは昔付き合っていた人だった。もう別れて一年以上経つというのに。当時このバーに通い始めたと、別れる前に教えてたことを少し後悔する。
二人きりになりたくなかった私は、仕方なく一緒にバーに入店し、少しだけ話を聞いてみることにした。カウンターから離れたソファ席に座り、飲み物を頼む。と思ったら第一声に出てきた言葉がこれである。
「ま、まって？急に何？」
「いや、俺気付いたんだよ。」
頼んだビールが来たのでそれをグイっと飲み干している。
「Aが俺のこと一番分かってくれてたって。」
真面目な顔をしてそう言った。
「あー…そう。」
「浮気のことは悪かったと思ってるよ。あれは魔が刺したっていうか…。とにかく、一番大切にしてくれてたのはAだったんだよ。気付くのが遅くなった。」
「………。」
「やり直したい。また付き合いたい。」
真っ直ぐちゃんと思いを伝えてくれるこの人が好きだった。だから三年も付き合っていたのだ。浮気を繰り返しているということを知っても暫く離れられなかった。けれど、人として尊敬する部分もなくなり、何もかもどうでも良くなってしまって、気付いたら好きだった気持ちはなくなってしまった。
「もう無理だよ…時間が経ちすぎてる。やり直すなんて考えられない…」
「今度は絶対浮気しない。大切にしたいと思ってる。結婚も考えてる。」
「はい！？」
飲んでいたビールを吹き出しそうになる。
カウンターの向こうの方で心配そうにりょうちゃんがこちらを見ていた。
「結婚って、何言ってんの。先走りしすぎ…。」
「だって三年も付き合ってたんだよ？もう一度付き合えるなら、結婚は当然考える。」
なんだなんだ。どうしてこうなった。まだ私が自分のことを好きなままだと思っていたのだろうか。とっくに次へ進んでいるというのに。
「付き合わないよ…私はもう好きじゃない。」
「また好きにさせる。」
どこからそんな自信が湧いてくるんだろう。お互いに一方通行で話がまとまらない。どうしたものかーーと思っていたら、店の扉がカランカランと開いた。
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プシラブ(プロフ) - にくまんさん» すみません！出来ました…！ご丁寧にありがとうございます…🙇♀️ (11月1日 2時) (
レス) id: 1211b73cd8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - プシラブさん» コメントありがとうございます。secretですがR18設定をしているので、プシラブさんご自身がR18コンテンツフィルタをNG設定にされているかもしれません。マイページ→設定より下部付近に18コンテンツ設定がありますのでご確認くださいませ⭐︎ (11月1日 1時) (レス) id: 07d191a8ef (このIDを非表示/違反報告)
プシラブ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます…！続編楽しみに待ってます…！！あとすみません…。secretが見当たらず…。まだ公開されていないというだけでしょうか…。もしそうでしたら本当に急かしている様に感じてしまうかもしれませんが、決してそういったことでないので…。 (11月1日 0時) (レス) @page43 id: 1211b73cd8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - かなこさん» ありがとうございます。嬉しいお言葉にぶるぶる震えております。近いうちに更新予定ですのでお楽しみに。 (10月31日 20時) (レス) @page45 id: 07d191a8ef (このIDを非表示/違反報告)
かなこ(プロフ) - サイドストーリーも続編も楽しみに待ってます🥰 (10月30日 20時) (レス) @page45 id: cd18282d70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にくまん | 作成日時：2023年10月23日 0時
