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ピンポンとインターホンが鳴った。
ガチャと控えめにドアを開けると、彼が肩をすくめながら立っていた。
「こんばん……わわっ。」
彼が倒れ込むように私に抱きついてきた。
「あーー…、あったかい。」
耳元で彼が呟く。
ふわっとお酒と煙草の匂いがした。
「ごめんね、こんな夜中に。」
「いえ…。私も…」
会いたかったから……
彼は私から少し体を離してじっと見つめる。
「可愛いな。」
ふわっと両頬を大きな手で挟まれる。
「え、江口さん。」
「可愛い…ほんとに…」
目がとろんとしている。
もしかして、いつもより酔って…る？
「飲み会だったんですか？」
「んー…」
ふわふわしているのか。ふらっとしながら靴を脱いで、私の手を引きリビングへ入る。そのまま寝室へ入り雑に上着を脱いで、私をベッドに押し倒し乗っかってきた。
「え、え、江口さん…」
「だからさ。ちゃんと警戒しなよ。」
そのまま私の肩を押さえつける。
「襲うよ？本当に…」
彼の唇が近付いてくる。
どうすれば…。私も、私の気持ちを…
「江口さんっ！」
唇が触れそうになる寸前でピタと止まった。
「………。」
チッチッチッと時計の針の音が遠くで鮮明に聞こえる。心臓が、ドクンドクンと波打っている。彼は少し身体を離して私を見つめた。
「………しないよ。」
そしてそのまま倒れ込むように私に重なりギュッと強く抱きしめた。
「……襲うわけないじゃん。バカ。」
その言葉だけで彼が、私のことを大切に思ってる気持ちが伝わってきて、じんわりと目に涙が滲む。
「……好きだよ。」
掠れた小さな声が耳元で聞こえた。
私も
「江口さん、私も……………っ」
迷惑かけてしまうかも、とか、もういい。彼が好きだ。自分の気持ちに正直になりたい。彼に、伝えたい。
「私も、す」
急激に覆い被さってる彼が重くなった。力の抜け方に、一瞬頭が真っ白になる。
「江口さん…？」
耳元で彼のすぅ、という息が聞こえ始めた。
ね、寝た…？
力の抜け切った彼をぐいっと起こそうとするがあまりにも重くて起こしきれない。そのまま自分の体を少し引き抜いた。
顔を隠した髪の毛を、さらりと撫でる。すぅ、すぅ、と規則的な寝息に、胸がぎゅっと掴まれる。
スッと眼鏡を外し、彼の綺麗な寝顔を眺めているだけで何だか切なくなった。
私たちすれ違ってばっかりだ。
恋はタイミングだよ。と誰かに言われた言葉が頭の中をこだました。
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プシラブ(プロフ) - にくまんさん» すみません！出来ました…！ご丁寧にありがとうございます…🙇♀️ (11月1日 2時) (
レス) id: 1211b73cd8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - プシラブさん» コメントありがとうございます。secretですがR18設定をしているので、プシラブさんご自身がR18コンテンツフィルタをNG設定にされているかもしれません。マイページ→設定より下部付近に18コンテンツ設定がありますのでご確認くださいませ⭐︎ (11月1日 1時) (レス) id: 07d191a8ef (このIDを非表示/違反報告)
プシラブ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます…！続編楽しみに待ってます…！！あとすみません…。secretが見当たらず…。まだ公開されていないというだけでしょうか…。もしそうでしたら本当に急かしている様に感じてしまうかもしれませんが、決してそういったことでないので…。 (11月1日 0時) (レス) @page43 id: 1211b73cd8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - かなこさん» ありがとうございます。嬉しいお言葉にぶるぶる震えております。近いうちに更新予定ですのでお楽しみに。 (10月31日 20時) (レス) @page45 id: 07d191a8ef (このIDを非表示/違反報告)
かなこ(プロフ) - サイドストーリーも続編も楽しみに待ってます🥰 (10月30日 20時) (レス) @page45 id: cd18282d70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にくまん | 作成日時：2023年10月23日 0時
