怪盗キッドの憂鬱

第47ショー ページ49

〜青子side〜









快斗の好きな人など分かっていたはずなのに、私は彼を苦しめるような行動をしてしまった



それでも、小さい頃から自分の隣にいた彼を失いたくなかった



誰かに取られてしまうのが怖かった









青子「大好き、なのに……私ってば最低だ。大切な人を苦しめるようなことして…きっと快斗のことだから私との仲が壊れるの嫌がってるはずなのに…」









Aちゃんもきっと、快斗のことが好きなのだろう



会ったばかりでなんとなくでしか分からないけど、二人はきっと両想いで今も想い合ってるはずだ









青子「もし、快斗がAちゃんに変に伝えて、二人の関係壊しちゃったらどうしよう…！」









そして素直な気持ちが口から飛び出した









青子「私は…快斗が笑ってる姿が見たい。」









そう呟いた後、自分の中で決意をした



そして









青子「快斗が選んだ道を応援しよう…答えを言ってきた快斗のことを変わらずに支える、それが私にできることなんだ」









もう消えてしまった彼の部屋の明かりを確認する









青子「快斗はきっと、明日告白の返事を伝えてくるはず…きっと、振られちゃうけど。」









そんな予感に薄笑いをして、私は物思いにふける



そして今まで彼を想って一緒に過ごしてきた日々を思い出し、涙が込み上げてきた




快斗は私の大切な人…これからもずっと…だから…









青子「快斗、大好きだから…Aちゃんと、幸せになってね…」









届かない想いを、一人ベッドの上で虚しく呟く









青子「Aちゃんとも、仲良くならないとな。」









前向きに考えた気持ちが無駄にならないように




私は二人の幸せを願うと、目を閉じた

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