怪盗キッドの憂鬱 (ページ48)

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第46ショーページ48

～怪盗キッド(快斗)side～

鈴木邸に着くと俺は執事に変装して忍び込んだ

鈴木次郎吉のいる部屋は…と、あそこか

情報を嗅ぎつけながら鈴木次郎吉のいる部屋へと辿り着き、聞き耳を立てる

怪盗キッド(快斗)「…今はパーティーの会議中みてえだな…丁度いい…！」

そう言って口角を上げた後、俺は執事として部屋へ入った

案の定、鈴木次郎吉とその孫のご令嬢もいた

執事(快斗)「お待たせ致しました。お茶でございます。」

次郎吉「なんじゃ？わしは茶など頼んでないんじゃがな…」

周りの空気が唖然とした中、俺は口を開いた

執事(快斗)「そうでしたか？それは、失礼致しました……ﾆﾔｯ」

ﾊﾟﾁﾝｯ

俺の指の合図と共に電気が消える

次郎吉「な、なんじゃ？！」

園子「いやああ！」

ばっと窓が全部開く

そして

怪盗キッド(快斗)「はっはっは！この怪盗キッド、あなたのインタビューでの発言をお聞きし参上致しました。」

園子「キッド様…！！」

次郎吉「ま、まさか！」

ﾊﾞｯ

園子「な、何…?!」

予告状をご令嬢の手に握らせて窓から出ると、ベランダの手すりの上に立つ

園子「て…叔父様！私が手に渡されたの、キッドの予告状だわ！」

次郎吉「な、なんじゃと!?」

怪盗キッド(快斗)「ﾌｯ…それでは今度の晩、ラピスラズリ宝石が輝くパーティーにてお会いしましょう！」

そう言って窓から飛び降り、ハンググライダーで飛び出す

次郎吉「待て！こそ泥め！」

怪盗キッド(快斗)「怪盗ですよー！」

園子「キッド様～！！」

計画通り予告状を叩きつけ、俺は家へと向かった

家へ着き、風呂に入った後に俺は次の警備システムを予想し、どう盗むかを考えた

快斗「と……ふう、疲れたぜ」

そしてもう一つ、やらなければいけないことを思い出す

快斗「青子のこと、どうすっかな…」

俺にとって彼女も大切な人の一人であり、傷つけたくない相手であった

そうして頭を悩ませながら俺は目を閉じた