第43ショー ページ45
〜コナン(新一)side〜
Aの発言に俺は胸が苦しくなった
そしてその理由が前から薄々と感じていた気持ちの正体からきているのだということも理解してしまった
コナン(新一)「気になるやつが、できちまったんだよ…」
ぐっと声を潜めて俺は呟いた
A「気になる、人…?」
案の定、Aは深く驚いた顔をした
コナン(新一)「ま、そんなところだ。おめえにしかこんな話してねえし誰かに言うんじゃねえぞ。」
そう言うとAは俯きながら首を縦に振った
そして静かに口を開いて言った
A「新一の人生だし、私は新一が選んだ道を応援する。蘭や園子もだけど…みんなかけがえのない大切な友達だから。」
そんなAの優しさからきたであろう言葉に俺はますます胸が苦しくなったように感じた
コナン(新一)「そうだな、俺らは友達。ずっと…」
A「うん…そういうことだしお互いに支え合おう?困ったら相談だって乗るし、こんな風に新一が素で話してくれるだけで私は嬉しいよ。」
その何気ない言葉が俺の胸を締め付け、彼女を想う気持ちは大きくなる
コナン(新一)「…フッ、バーロー、おめえの相談乗ろうとしたのになんでそっちに元気づけられなきゃなんねえんだよ」
A「だって、新一が辛そうな顔してたから…私だけ元気づけてもらうなんてできないよ。」
彼女の優しさに心が惹かれていく
コナン(新一)「…まあ、俺は言葉かけるくらいしか出来ねえし。俺はおめえのその言葉が聞けるだけで十分だ、ありがとな。」
彼女に気持ちを悟られぬよう、俺は言葉を発した
A「いや、そんなのお互い様だよ!…こちらこそ、ありがとう。今はまだ無理だけど、少しずつ気持ち強くできるように頑張るね。」
コナン(新一)「おう…じゃあ、俺はそろそろ帰んねえと蘭に怒られっから…好きなやつと頑張れよ。」
届かない気持ちを押し殺すように俺は言った
A「う、ん。ありがとう…またね!」
コナン(新一)「ああ、またな」
そう言って後ろ向きで手を振る
Aの好きなやつがあの男だとは知らずに…
434人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めぐ(プロフ) - 続編出していただけるんですか!めっちゃ楽しみです!続編頑張ってください! (2019年5月13日 8時) (レス) id: 3bbedfaffd (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - めぐさん» ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。 (2019年5月12日 21時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 最高です! (2019年5月12日 17時) (レス) id: 3bbedfaffd (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - めぐさん» ありがとうございます。頑張らせて頂きます。 (2019年5月12日 17時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2019年5月10日 21時) (レス) id: 3bbedfaffd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:菜ノ花桜 x他1人 | 作成日時:2019年4月23日 14時