第34ショー ページ36
〜キッド(快斗)side〜
ギリギリの登場に自分自身すごく焦った
あと少しでも遅れていたら彼女はもう、一生心を閉ざしたままかもしれなかった……いや、運が悪ければもっと…
キッド(快斗)「っ……」
そんな俺の苦悩の中、彼女が言葉を口にした。
その言葉は彼女が今までの思いを勇気を振り絞って伝えた、とても重い言葉に感じた
その瞬間
優「くそ!調子に乗るんじゃねえよ!ダッ」
スタンガンを持って男が走り出した
瞬時に俺はトランプ銃を打ち、男の顎に直撃させた
キッド(快斗)「調子に乗ってるのはあんたの方だぜ!こんなふざけたショーももう終わりだ。警察には通報してあるから、時期に事情聴取もされるだろうな」
俺がそう言い丁度警察のサイレンが聞こえてくると男は逃げようと走り出した
キッド(快斗)「フッ…逃がすかよ…!ダンッ」
見事後頭部に直撃したと同時に男は倒れ込んだ
その隙に身体を縄で縛りスタンガンを回収した
A「快斗……!」
余程怖かったのだろう…Aは肩を震わせながら俺に縋るように涙を流した
快斗「ごめんな、護れなくて…約束、したのに」
A「そんなことない…!快斗は、快斗は……私のヒーローだよ…」
ヒーロー…その言葉に俺は胸が高鳴った
ずっと怪盗として泥棒扱いばかりされていた俺にとってその言葉は強く胸に刺さるものであった
キッド(快斗)「ありがとな、A。俺…」
俺が言葉を口にしかけた途端、ある警官の大声が響いた
中森「キッドー!!!」
キッド(快斗)「ゲッ…!こりゃまずいぜ、行くぞA…しっかり捕まってろよ」
A「う、うん!」
俺は高い柱にワイヤー銃を打つとAを胸に抱きかかえながらするりと上がっていった
キッド(快斗)「警部、後はよろしくお願いしますよ!その男は犯罪者なんですから!…それではまた今度、月下の淡い光の中でお会いしましょう!パチン」
中森「お前が言えた義理じゃないだろ!待てキッド!くそっ…」
俺がハンググライダーで空を飛ぶ頃にはAは疲れて眠っていた
キッド(快斗)「必ずお前を奪う…そしてもう、離さねえよ」
自分の想いに気づき始めた俺は憂鬱に空を眺めた
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めぐ(プロフ) - 続編出していただけるんですか!めっちゃ楽しみです!続編頑張ってください! (2019年5月13日 8時) (レス) id: 3bbedfaffd (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - めぐさん» ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。 (2019年5月12日 21時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 最高です! (2019年5月12日 17時) (レス) id: 3bbedfaffd (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - めぐさん» ありがとうございます。頑張らせて頂きます。 (2019年5月12日 17時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2019年5月10日 21時) (レス) id: 3bbedfaffd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜ノ花桜 x他1人 | 作成日時:2019年4月23日 14時