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第33ショー ページ35

〜Aside〜









A「ひっ……!」









恐ろしさのあまり私は大きく震えた









優「そうだよ、その顔だよ……あの時と同じ…最高だ。可愛いよA、もっと、俺に色んな表情を見せてくれよ……」









そう言って完全に狂った彼は私の服に手をかけた




逃げ場もなくましてや男性に力で勝てるわけもなく、私はただただ涙と悲鳴を繰り返した









A「い、やだ…ヒック…たす、けて…」









脳裏にある人物の名前が浮かび、私は思わず口に出した









A「かい、と……」









???「お呼びですか、お嬢さん」









聞き覚えのあるその声に私は耳を傾けた



そしてその先には声の主であり、私が愛しく思う人物…









怪盗キッド(快斗)「今すぐ彼女からその薄汚い手を離すんだな。」









A「っ……キッド…」









心の中で「快斗」と呟きながら、私は強く涙を流した









優「!怪盗キッドが、どうしてこんなところにいるんだよ!」









キッド(快斗)「俺はその人を奪うと約束した。その女性を助けるなんて、当たり前だろ?それともなんだ、あんたみてーにストーカーでも行うと思ってるのか?この変態野郎が…!」









ストー、カー……?まさか…!



その言葉の意味に気づいた瞬間私は顔を真っ青にした









優「っ…はは…怪盗は全部、お見通しって訳かよ?…そうだぜ、俺はずっとAの跡をつけてた…2年間ずっとな…!」









私は怖いを通り越して何も言葉が出なくなり、2年間思い描いていた彼という人間が私の中から消えていった









A「もう、いい…」









優「何が?なんも良くないでしょ、ハッ…ショックすぎて頭おかしくなった?」









A「あなたと話すことなんてないから…私は、何年もずっと一緒にいた幼馴染の優が好きだった。引きずってたよ、ついこの間まで。でも、あなたはもう私の知る優じゃない。だからもう、私はあなたとは話すことは無いよ。」









私の精一杯の言葉だった。次に何をされるかという恐怖を感じながらもどうにか言えた本音。




そんな勇気を出せたのもきっと彼のおかげ…

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めぐ(プロフ) - 続編出していただけるんですか!めっちゃ楽しみです!続編頑張ってください! (2019年5月13日 8時) (レス) id: 3bbedfaffd (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - めぐさん» ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。 (2019年5月12日 21時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 最高です! (2019年5月12日 17時) (レス) id: 3bbedfaffd (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - めぐさん» ありがとうございます。頑張らせて頂きます。 (2019年5月12日 17時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2019年5月10日 21時) (レス) id: 3bbedfaffd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜ノ花桜 x他1人 | 作成日時:2019年4月23日 14時

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