怪盗キッドの憂鬱

第27ショー ページ29

〜Aside〜









次の日の朝、ぼんやりとした意識の中私は身体を起こした









A「ん…眠い。昨日何時に寝たんだっ、け……て！ああぁぁあ！！」









今日重要であろう約束をしたことを思い出すのにそう時間はかからなかった









A「え、昨日のが夢じゃなければ今日キッドに会うってことだよね……しかもプライベート…」









嬉しいという気持ちと裏腹に何時に待ち合わせるか聞いていなかったことへの不安が募った




しかしそんな不安も束の間で









A「机の上に何か……」









思い身体を起こして机へ歩み寄るとそこにはキッドカードらしきものが裏返しに置かれていた。




私が紙を手に取り表にひっくり返して見ると



『明日、昼の12時に米花町で1番大きなショッピングモールの屋上にてお会いしましょう 怪盗キッド』



と書かれていた。









A「ん？待てよ、今って何時だろ……」









ふと時間が気になり時計の時刻を確認すると、時計の針は間もなく11時を指すところであった









A「やばい！もうこんな時間？急がないと待ち合わせに遅れちゃう……！」









私は忙しなく服を着替えて歯を磨くと朝食もろくに取らずに家を出て走り出した









A「1番大きなショッピングモール…1番大きなショッピングモール……！」









どこだろうと考えながらも心当たりのあるショッピングモールが絞り込まれたところで、私はタクシーに乗った。









A「間に合うといいけど……」









そんな私と同じように足を急がせる人物がもう一人いた…









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