うちら、恋人宣言！【上鳴電気】 (ページ12)

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10話ページ12

「好きです」って告白したくて

でも周りからの視線が痛くて

出かけてた言葉が引っ込んじゃって

何も言えずうつむいてたら

「呼び出してごめん」

とか嘘をついてくれて

私の手を引いて教室から連れ出してくれて

先輩、こんな展開ずるいです...

そっと先輩の手を握り返しちゃった

手の汗なんか気にならないくらい凄い嬉しくて

誰もいない空き教室

先輩に好きって、伝えるんだ

『私、前から上鳴先輩のこと...』

緊張しすぎて続きが出ない

「俺に言わせて」
「Aちゃんが好きです、付き合ってください。」

ずっとずっと望んでた一言で

夢みたいで

涙が溢れそうになって

それでも、ちゃんと伝えたいから

『私にも言わせてください、上鳴先輩の彼女になりたいです！』

本当に本っ当に幸せすぎる

今から恋人なんだよ？

好きになれ！

もっともっと好きになれ！

これは彼女命令です！

甘やかして？もっと構って！

束縛もして欲しい...なんて

敬語はやめてタメ口で...

『大好きだよ！電気くん！！』