【双星の陰陽師】短編集

桜舞う下で契約を参　鸕宮天馬 ページ6

桜の木の下で眠る“アイツ”を早く抱き締めたくて音を立てない様に走る

走ったからか直ぐにたどり着き“アイツ”の、いや白雪の頬を撫でる

「んっ‥‥」

起きたかと思いきや俺の手が気持ちいいのかすり寄る白雪に思わず顔が赤くなる

「んんぅ‥‥ふぅ‥‥んっ‥‥」

白雪が漏らす寝息に俺は思わずキスをした

俺を煽る白雪がわりぃ、そう思いながら酸欠なのかうっすらと開いた口から舌を入れ深くしていく

「ん、んんっ‥‥んぅ!?」

さすがに舌を入れたら起きたらしく白雪は目を見開いていた

名残惜しいと思いながら最後に白雪の舌を思いきり吸うと白雪の体が小さく跳ねた

「よお‥‥久し振りだな白雪」

「ハァハァ‥‥何が“久し振りだな”よ‼いきなりキスするなんて信じられないっ‼」

目を潤ませながら睨むが逆効果ってもの知らないのか？

白雪said

どうも初めまして天狐と申します

久し振りに天馬の呪力を感じたからか待っている間に寝てしまった私に久し振りの再会だというのにキス、しかも深ぁいキスをしてくれた天馬を睨み付ける

ちなみに白雪って言うのは天馬がつけたあだ名みたいな物、正式名(仮)は天狐だ

それにしても何で私の「俺がいるのに考え事か？んん？」

私の顎を掴む(雑誌で見た顎クイっていう物らしい)と顔を近付けた

てか雑誌で見た通りキャーキャー言うわけだ

背は低いけど端麗な天馬の顔が近くにあるってだけで赤面しそう‥‥背は低いけど‼

「天馬の記憶、消したはずなんだけど、なんで私を覚えてるの？」

「んん〜？俺が17の時からずっと夢で見てたんだよ。で、この部屋に入って全て思い出したんだ」

うわぁ夢小説あるあるだねっ‼←

「ずっと会いたかった‥‥白雪」

「ッッッ〜〜‼狡いッ‼」

そんな甘ぁい声で優しげな表情で言われて落ちない女がいると思う!?

答えは否‼思わず私は赤面してしまった

恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい‼

それにしても何で今日なんだろう？

約束の日はまだ一週間あるのに‥‥

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