【双星の陰陽師】短編集

必然の出会い　鸕宮天馬 ページ8

※夢主、転生者&姉

突然の事ですが私には前世の記憶がある

ごく普通の中学生で後数ヵ月したら卒業する少女だった

最近、某刀剣が擬人化するアニメにハマり友人に勧められたアプリも初め、それ以前にハマっていた漫画の新刊を買ったある日の事だ

引ったくりにあった女性の叫び声と私に向かってくる犯人

どういう訳か犯人は私が捕まえに来たと勘違いし私の腹に深々とナイフを刺しやがり死んだ

ちなみに最期の言葉は「てめぇ死ねよ。てか呪ってやる。折角、4ヶ月も待ったのに」だ

我ながら感動もクソも無い言葉だね

天国ってどんな所かなって内心楽しみにしていたのだけど気付けば私は赤ん坊、目を開ければ見覚えのある顔が2つ

天若清弦と音海紫、私が買った新刊にも出てくる“双星の陰陽師”の登場人物だった

顔に出さないけど当時凄く興奮していたし妹の繭良が生まれた時、きっと私の背後に花が咲き誇っていただろう

私を慕ってくる可愛い繭良に私がシスコンになるには時間は掛からず可愛い可愛い繭良を護る為に私は清弦さんことお父さんに弟子入りした

お父さん曰く呪力は少ないけど質は良いらしく才能もあるらしい、デレながら教えてくれたよ

それからかなりの月日が流れ私は16歳、繭良達は15歳になった(何故か私の身長は低く157�僂任發�少し欲しい)

ちなみに私は士門の1つ下ね

可愛い弟分のろくろと新しい妹分の紅緒と一緒に繭良が修行している間に私は買い出しに出ていた

何やらさっきから見られてる気もするけどしない

「ね〜かーのじょ！今ヒマ〜？」

チャラ男にいつの間にか囲まれた私の目は死んでいるのであろう

約一年前に会った陰陽頭、土御門有馬が死んだ目をしているとお父さんに似ていると言われた

髪色はお父さん似で容姿はお母さん似だけど似ているって言われて嬉しかった

さて現実に帰りチャラ男達は私の目にビビったが無理矢理手を掴んできた

離そうとチャラ男に蹴りをいれる瞬間、手を掴んでいたチャラ男が吹っ飛んだ

文字通り吹っ飛んだのだ‥‥5mくらい

唖然とする私を後ろから抱き締められ誰だと後ろを振り向くとまず目に入ったのは至近距離にある端麗な顔

次に紅と緑のオッドアイ、最後に前世の私が清弦さんと同じ位推していた鸕宮天馬、本人だ

身長は私の方が小さいから腕に収まっており私の肩には天馬様の顔が

「待たせて悪かったな未央」

名前を呼ばれて幸せ‥‥ってあれ？名前、教えてないよね？

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