想いは花となりて 天若清弦 ページ14
天縁若虎ネタ有
天将十二家の1つである天若家に私は当主である清弦様の補佐を彼の従妹である夕弦としていた
清弦様が禍野での戦いに集中出来る様にするのが私達の役目である
そんな清弦様は本土での任務の際、右腕を失い当主の座を降りる事となったのだ
手続きが終わるまでは島にいるらしく今は本庁だろう
「はぁ」「溜め息をついてどうしました?」
こっそりついたつもりだったが一緒に書類整理していた夕弦に聞こえていた様で纏めていた書類を片手に庭を見る
「いや‥‥何でこうも問題が出てくるかなぁと思ってさ。先代に続き清弦様まで」
「‥‥懐かしいですね。あの時から清弦様は良い意味で変わられましたから」
「そう、だねぇ‥‥あの時は本当に大変だったよ」
私は目を伏せて思い出す。あの時の想いを
確かあれは軽く20年前だっけ?清弦様の元奥方、紫様が密航してきたのは
――――――約20年前
清弦様が本土にて任務を行った際、目撃者がいてその者が土御門島に密航してきた様で清弦様に気付かれぬ様に監視を続けていた
そして直ぐに調べ分かった事実に当主であり清弦様の父君である止弦様が激怒し命令を下したのだ
当主に逆らわぬ様に躾られていた私と夕弦は無感情に清弦様のご自宅に向かった
そこには安らかに眠る密航者と辛そうな清弦様
それを見た私は軽く目を細め説明を夕弦に任せ庭に立つ
ぞろぞろと集まる律の執行者に当主の本気が見てとれた
夕弦の懇願やこれだけの執行者がいるのが効いたのか清弦様は本家に行って下さるみたいだ
「だが、その女に掠り傷の1つでもつけてみろ‥‥武器も霊符も無くたって、この場の人間の半分以上巻き込んで心中する位は出来るからなぁ〜」
そう言い放った清弦様の目はいつになく真剣でそんな表情をさせる様な密航者に柄にもなく嫉妬した
一夜明け本家に戻ってきた私は夕弦と別行動を取り密航者を当主の指示で地下室の牢へ入れた
懲罰房と私達は呼ぶここは女性1人では心細いだろうという同情半分と清弦様を良い意味であんな風にした密航者に興味が湧いた半分でここに居座った
「んっ‥‥ここは?」
「目覚めましたか‥‥音海紫様」
キョロキョロしていた目は私に向けられ私は説明する
「ここは天若本家にある地下室です。貴女が寝ている間にここに運ばせて貰いました。こんな場所で申し訳無いですが当主命令なので」
そう言うと喚く訳でもなく心配そうに私を見上げた
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サクサク(プロフ) - すっごい良かったです( ^ω^ )あまあまでお願いします(*≧∀≦*) (2017年9月16日 22時) (レス) id: 47ab031b03 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - リクエストで、勘ちゃんお願いしてもいいですか? (2017年9月16日 22時) (レス) id: 47ab031b03 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - リクエストで、土御門有馬様をお願いします! とても甘いのお願いします!m(__)m (2017年1月20日 19時) (レス) id: e8a630efc5 (このIDを非表示/違反報告)
黒蓮(プロフ) - リクエストお願いしてもいいですか?婆娑羅の神威と夢主の恋愛をお願いします!か、かなり甘めで/// (2017年1月8日 2時) (レス) id: db5018d5ae (このIDを非表示/違反報告)
天馬イチズ - ヤバイめっちゃ面白い!続きが早く見たい! (2016年12月29日 19時) (レス) id: 8aa5a985ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍 | 作成日時:2016年11月2日 0時