【双星の陰陽師】短編集

平凡少女のポッキー事情2　鸕宮天馬 ページ11

言われた通りに目を閉じると風を切る音が聴こえ何かに座らされた

ちなみにポッキーは未だに私は銜えている

そして目を開ける許可が取れたので開けると見覚えのある部屋‥‥天馬様の自室だった

更に私は天馬様の膝の上で横抱きにされ座っていて退こうとしても膝裏と腰に手を回されているので無理

取り合えずポッキーを口から出そうとするよりも早く天馬様が食らい付いた

これって‥‥俗に言う、いや有馬様が言っていたポッキーゲームですか!?

ゲームはゲームでもこれ罰ゲームですよね!?こんな端麗な顔に近付けられて赤面しない女子はいないと思いますうううっ‼

微動だにしない私を他所に天馬様はポッキーを食べ進め後3�僂膿阿�ら引っ付く

ポッキーを折ろうとした時、遂に私は天馬様とキスして‥‥しまった

ポッキーのクッキーやチョコを舌で絡み合いながら私はそれを飲み込み後ろに退こうとしても後頭部に手を回され退けず天馬様の服を握り締めるだけ

チョコ以外の甘さを感じながら私の頭には繭良様と天馬様がキスしている姿しか考えられず胸、心臓辺りがギュッと痛いし泣けてくる

さすがの天馬様も私が泣いた事に気付いたのか唇を離し驚いている

「もぉ！いきなり何なんですかっ‼ろくろ君と話してたら急に現れて‼しかも不機嫌だし‼それに反対側からポッキー食べ始めるし、そのままキスするし‼繭良様がいるじゃないですかっ‼そういう事は繭良様にして下さいっ‼それに、それに私に惚れたなんて嘘つかないで下さい‥‥私は落ちこぼれだし思い込み激しいし‥‥ううぅ」

あぁもう私の顔、涙でぐちゃぐちゃだと思うので退こうとしても天馬様は離してくれない

それに何だか嬉しそうに笑ってる、意味解んないよ

「つまり未央は嫉妬したんだな乳子に」

「何言って‥‥そんな事ありま「んん？」すよね！」

私の目尻に溜まってる涙を天馬様は舐めとりながら私の頭を撫でた

その手が気持ち良くて目を細める

「俺だって何度も嫉妬してるんだ‥‥ちょっとはやり返してもいいだろ？」

て事は私が見たあの光景は私に嫉妬させる為にした事だった、と

私は完全に落ちたと思い天馬様に抱きつく

落ちこぼれな私を選んだ事に天馬様は後悔は無いと、いつだったか言っていた

だから

「大好きです天馬様」

「俺は愛してる‥‥今度は結婚式か」

結婚式は早いと思いますが奥さんにして下さいね

約束ですよ‥‥天馬様？

とある人の嫉妬？　天若清弦(リクエスト)→←平凡少女のポッキー事情　鸕宮天馬

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