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案内人 Customer:Masai ページ7

気づいたら案内人はいつも貴女だった。


『いらっしゃいませ!』

「こんばんは」

『あ、また来てくれたんですね!今なら個室空いてますよ』

「騒がしいんで助かります」

『いえいえ!こちらも沢山食べてくださるので助かります〜』


小悪魔のような微笑みでンダホをちらりとみた。…確かにこいつはよく食う。




-




「それでさあ、次の企画なんだけど…」

「あ、じゃあさ…!」

「生放送やりたいな〜」

「今度アバンティーズがさ、」


個室なだけあり正直騒ぎ放題。
こんなときでも動画の話ばっかりでやっぱり俺らはYoutuberなんだと実感する。


「俺は吉田だあ〜!」

「吉田が現れた」

「ジョブ、歌い手。特徴、ガリ」


ダーマがゲームに例えてぺけたんを分析しているなか、吉田はいつものように酔いが早く顔真っ赤でふらふらと歩き出した。


「ほら吉田座れ〜」

「吉田ー」

「んー…。マァサイ!!」

「おう、俺がマサイだ」


突然立ち止まって俺をビシッと指差し、高々に俺の名を呼んだ。

「最近どうなのよ〜」

「どうもなにもな。お前らと動画撮って写真撮って編集してー、イベント出てー、」

「そういうことじゃあなくてさぁ〜」

「違うの?」

「恋は〜」


その場で恋ダンスを踊りだしたぺけの一言に少し考えてみる。

…恋。こい。
別に彼女はいないし、いいなと思う人もいない。ていうか今は動画が楽しいしFischer'sが大事、っていうのがでかい。

ぺけたんの恋ダンスがサビに入ろうとした時、失礼しまーす!、と威勢のいい声が聞こえて、個室のドアが開いた。


『あ、また吉田さん暴走してる』

「あ〜、Aさぁん。今ね、恋ダンス踊ってるの〜」

『恋ダンスね、かわいいよねぇ』

「そう、かわいいの〜」

『私もドラマ見てたよ〜、はい、絹張さん生、ダホちゃんもも二本、政井さん馬刺し〜』

「あ、ありがとうございます」

『もう、そんなに固くなくても大丈夫ですよ〜?』

贔屓にしてもらってますし、
そう言って笑った貴女の顔はさっきまでの考えなんてぶち壊すぐらいの破壊力だったのをよく覚えている。

案内人 Customer:Masai→←陽気にいきましょう Customer: ────



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夜桜 - シオコショウさん» いつ更新できますか??? (2017年5月23日 21時) (レス) id: bd91b60462 (このIDを非表示/違反報告)
シオコショウ(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます! (2017年5月16日 6時) (レス) id: 8a6d5837d9 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - シオコショウさん» 応援してます!! (2017年5月15日 7時) (レス) id: bd91b60462 (このIDを非表示/違反報告)
シオコショウ(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます(^^)私の更新が遅く、申し訳ないです……。これからも楽しんでいただけると幸いです。よろしくお願いします(^^) (2017年5月14日 18時) (レス) id: 8a6d5837d9 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 面白いです!! (2017年5月13日 20時) (レス) id: bd91b60462 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シオコショウ | 作成日時:2017年3月29日 2時

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