lesson5 ページ6
頭パニックのまま私は臣くんをただ見てるしかなかった。
「 大丈夫!? 」
『 ……は……い………』
重なった唇の感触……臣くんはなんとも思わなかったのかな!?私だけドキドキしてるの?
事故だもん当たり前か……。
「 良かった。怪我なくて……あんな照明…上に落ちたら……怪我だけじゃ済まなかったし…。 」
『 ……ッ、痛…… 』
「 どうした? 」
『 なんでもないです。大丈夫です。 』
床に散らばった照明の破片で足首を少し切っていた。
足首を庇っていた私に気づいた臣くん。
衣装のチーフをポケットから出して止血をしてくれた。
『 ありがとうございます。 』
「 とりあえず止血したけど……傷少し深いからちゃんと病院に行って診てもらって! 」
『 ……は……い…… 』
臣くんにとって私はやっぱり普通の女の子でしかないんだ。そうだよね芸能界には綺麗な女の人沢山いるもん。
噂の彼女だって綺麗な人だし。
こんな一般女子相手にしないよね。
浮かれてちゃダメだ。
しっかりしなきゃ!!
「 あっ、あのさ……ごめん。重なったよな?唇 」
『 あっ、あの気にしないで下さい。 』
そう……あれは事故だったんだから 。
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作者名:結那 | 作成日時:2018年9月19日 0時