恋のlessonしませんか？ (ページ31)

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臣くん……本当強引だね。終電だったのにぃ～。
帰れない。岐阜方面も名古屋方面も終電だったからなぁ～。

『臣くん……。会場ってガイシホールだよね⁉ 』

「そうだけど。｣

『私、家に連絡してきます。心配してると思うんで……。私、記憶1回なくしてるから……父も母も心配して…… 』

「だよな。娘が記憶喪失になったら心配するよな。……泊まる事もちゃんと話しておいて｣

『はい』

やっぱり泊まるんだ。帰れないんだよね。電車なくなっちゃったんだから仕方ない。
臣くんと同じホテルになるの⁉いやいや安いカプセルホテルでいいよ‼
後で探さなきゃ。
とりあえず、家に連絡して臣くんの所に戻らないと。
臣くんの所へ戻ると、駅の改札で待ってる臣くんがいた。

臣くんが普通のサラリーマンだったら…朝、何時もこうして待ち合わせて一緒に会社に行けるんだろうなぁ～なんて思いながら臣くんの元にかけよった。

『ごめんね。やっぱリ、お母さん心配しちゃって…… 』

「あぁ。やっぱり、そうだよな。｣

『泊まる事話したらもっと心配しちゃって……。』

「大丈夫。責任もってちゃんと送るし…… ｣

『はい⁉いやいや一人で帰れますから。』

「引き止めたの俺だし。とにかく送るから……。｣

臣くん本当に私でいいのかな⁉
まだ、ちゃんと伊藤さんと別れてない……。一方的に『戻れません』って言って帰って来てしまった。
臣くんは⁉過去にいたのかな⁉彼女……。
私とは違うよね……。
隣に並んで歩く臣くんをみあげた。