lesson29〜広臣〜 ページ29
話し聞けば、Live初めてだって言うし。
可愛い事言うじゃん。
楽屋に行けば岩ちゃん・NAOTOさん・直己さんに紹介出来るんだけど……。恐れ多くて……。とんでもないって言う……控えめな彼女。そんな彼女にひかれたんだけど……。
俺が好きになる女の子では初めてじゃないかなと思う。こんな控えめな子‼
Liveが終わってstaffの人に彼女を楽屋に呼んでほしくて頼むと、彼女はもう会場にはいなくて……。
「 Live終わって直ぐ帰られましたよ 」
岩ちゃんがすまして言う。
電車……間に合うかな⁉俺の足動くかな⁉
余韻も何もない…。
彼女に会いたくて駅までダッシュする。
せっかく来てくれたのに……。
みんなに紹介したいと思ったのに。
間に合え‼全力疾走で走る。
「 サッカー部の時以来…。かもな 」
はぁはぁッ‼息があがるってこういう事だよな。
電車に飛び乗って辺りを見回す。
もういないか……。
項垂れているとぼぉ〜と外の景色を見てる女性(ひと)がいる。
いた。間に合った……。
何も考えず彼女に近づく。
「 何で黙って帰るんだよ‼岩ちゃんに聞いてなかったら俺Aと会わずに東京帰るとこだったんだぞ 」
なりふり構わず彼女にまくし立ててる自分がいた。
そんな俺に彼女はアタフタよりも……やっぱりって顔をしてる。
「 次の駅で降りるから 」
『 はい 』
怖かったかな⁉小さな声で返事をした彼女。
もう反抗する気がなくなり大人しい彼女……。
俺は、疲れてウトウト。
彼女が肩を貸してくれたのが分かった。
彼女の手が俺の髪に触れて優しく撫でた。懐かしい感覚。
父さんや母さんに怒られて外に放り出されると姉貴が外まで迎えに来てくれたっけ⁉
何時も頭撫でられたっけ。
そんな感覚に似ていた。
とりあえず、会場に戻ってみんなに紹介しよう。
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作者名:結那 | 作成日時:2018年9月19日 0時