lesson19 ページ19
記憶が無くなったまま1ヶ月……。
私の婚約者と名乗る伊藤さんはちょくちょく来てくれる様になった
登坂さんはソロツアー真っ只中で、全く来てくれなくなった。
「 A、これで分かっただろ⁉登坂さんは芸能人‼俺はこうしてAの所へ来てやれるんだよ? 」
『 ………… 』
分かってる。登坂さんは芸能人で恋をしても辛いのは私だ。
でも…恋してしまったの。
登坂さんに。
あっ……私、思い出してきてるのかな⁉
今市さんは、臣の事になると真剣になるんだね⁉って言ってた。
私は、登坂さんの事が好きだった。登坂さんは⁉
私の事どう思ってたの⁉
じゃ、この人は⁉伊藤さんは私の婚約者だって言った。
私は、この人の事好きだったの⁉少しずつ思い出される記憶に不安がよぎった。
「 A⁉どうした? 」
『 あの⁉伊藤さん。伊藤さんは本当に私の婚約者ですか⁉ 』
「 記憶戻って来たのか?早かったな⁉ 」
ニャッと笑った伊藤さんは私に近づいて来ると私の首に自分の手をかけて絞めてきた。
『 伊藤さん⁉何する……ん……です……か⁉ 』
「 登坂に渡すくらいなら……一緒に……死んだ方がましだ‼ 一緒に死のう。此処で‼ 』
『 嫌ッ‼離……して……誰か……助け……て 』
記憶を戻したら私は、伊藤さんに殺される⁉
最悪な結末になってしまう。
このままがいいのかな⁉でも、登坂さんには伝えたい。記憶が戻ってきてる事。
「 絶対……登坂に渡さない‼ 」
普通じゃない‼この人は異常だ。
登坂さん。助けて………。
34人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:結那 | 作成日時:2018年9月19日 0時