シンデレラガール

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このまま別れる事になっちゃうのかな！？


剛典のFanだった私が……彼と付き合う事になって……剛典に恋に恋してた。

魔法がかかってる間は全てが色褪せる事なく幸せで毎日が沢山の色で彩られてた。


よく考えたら…私、自分から暫く会えないって言ったんだっけ！？


あぁ〜何してるんだろう？



剛典……。



ごめん。ごめんね。
シンデレラの話の様に始まった私達。
ハッピーエンドで終わるはずだったのに……。



「剛典……会いたい。許してくれなくてもいいの
貴方の顔見たら帰るから……」



貴方だけのヒロインでいたかった。
物語はこのまま終わりを迎えるんだね……。



靴…今日は選んだわけじゃないのにヒールだ(笑)
剛典に痛いから履かないって言ったのに。
これで、最後だよって靴が言ってるみたい。
泣いたって仕方の無い事なのに……。
我慢してた涙は堰が切った様に溢れた。



剛典……。


帰って来て……


剛典……帰って来ないっか。


帰って来るまで待とう。シンデレラの物語にはないストーリー。
王子様が来るまで待つストーリーじゃないけど待とう。会えるまで！！


剛典……。
寒さの中待ってるからかな？
寒い………頭が痛い。風邪ひいたかな熱ぽい。


「あっ、A……お前なにしてんの？」


剛典！？話したいのに身体中が冷たくて口が動かせない。会えたんだ。剛典に……。


「 ……。」



「 ちょ……身体すげぇー冷たいじゃん。立てる？ 」


なんで？貴方はそんなに優しいの？
立ちたくても力が出なくて……身体中が熱くて……立てない。


節々も痛いや。
返事も出来ない。とりあえず、首を横に振る。


「 肩つかまって……。 」



「 ……。 」


「 身体冷えきってる。知ってるだろ？年末近くなると俺等忙しくなるの？ 今、何月か分かってる？ 」


「………。」



「とりあえず……体温計。熱計って！ 後、スエット着替えて、ベッドで寝てな。 」


頷く事しか出来なくてうなづいて熱を計った。


38.5℃


「 めっちゃ高いじゃん。ベッドいけそうにないな……運ぶから暴れるなよ！ 」


暴れる力ないよ。
ベッドで寝てると色々と持って来てくれる剛典に申し訳なくて剛典から目を逸らした。

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