シンデレラガール

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「話しそれたけど……門限って何時！？」


「24:00です。過ぎちゃった。」



「連絡した方がいいんじゃない？」


「はい」

彼女の手は止まったまま……。
俯いてるだけ……どうしたんだろう！？


「電話……かけなくてもいいの？」


「門限過ぎた後の電話は言い訳になるからかけても……。」


「靴擦れは言い訳じゃないじゃん。」



「いえッ、仕事は門限前には終わってますから…。」


真面目だな。俺と付き合ってくれる事になったけど……。大変だな門限守らないと！


「真面目過ぎもよくないよ！少し息抜きしたら！？」


「岩田さんが私と同じ立場だったらどうします？」


「俺！？1回は門限壊るかもな……。」


「真面目過ぎなんですかね……私。」


「そこがキミのいい所だと思うんだけど」


そうなのかな！？私のいい所ってこんな所しかないや。
岩田さんと付き合うのに……門限ばっかり気にしてる彼女なんていらないよね。


今日は、ハメ外して楽しもう。魔法が解けたシンデレラはどうなるんだろう？
王子様は迎えに来てくれるのかな？


岩田さんの車で夜の海へ……。
思い切って波打ち際から海に入る。


「おーい、こっち見てみ！」


「えっ！？」


バシャバシャ


「気持ちいいしょ？」


「きゃッ！もぉー何すんの？」


はしゃぎ過ぎて忘れてた。着替えないや。


「あっ、あのぉ〜はしゃぎ過ぎて忘れてた着替え……。」


「姉貴のがあるから……大丈夫！って人の嫌だよね！？」



「………いいんですか？」


男慣れしてる！？でも、初なとこもある？
掴み所がない子だなぁ。

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