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十小節目 ページ11

好きだと自覚したのが

あまりにも遅かった。

あのあとアル君と

帰り道で合うことは二度となかった。


男の子にしては高いあの笑い声が

柔軟剤の柔らかい香りが

クシャッと笑う笑顔が

人の話を真剣に聞くところが

ものすごく優しいところとか

背の高いところとか

全部全部もう何もかも二度と

触れることが出来ない

嗅ぐことも出来ない


会うことが出来ない…

初めての恋は

ココアなんかじゃない。

ビターチョコレート

みたいな固くて

苦いだけの

ものだった。

あぁ、この話もアル君から

聞いたんだっけ。

「初恋はココアの味なんだって!

僕ココア好きだから恋、してみたいなぁ」

アル君…

会いたいな…



この募る思いも神様に

届かなかったのか

アル君に会わないまま私は卒業した。

☆。・:*:・゚'★,。・:*:・'。・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆

初恋はココアの味。

まふくんの曲の歌詞から使わせて

いただきました!

ほんとかわいい歌詞を書くよなぁ( ❁´ `❁ )

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作者名:竹内かぐや | 作成日時:2017年10月30日 1時

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