終わって始まる3 ページ6
沢山のニンゲンに囲まれて怯えながら金髪の話を聞く。
なんでこんな所にいるのか自分で1番わかっていないのに1番勝手に納得して馴染んでいる自分が怖い。
中にはニンゲンらしからぬ容姿をしたものもいるがソウルがニンゲンそのものだった。
オイラも中々…肝が据わったか…
ロボットを壊して得点を稼ぐ。
このゲームの内容はこうだった。
下らない…大いに下らない
あの時のニンゲンもこんな感じに…
トリィに、パピルスに、アンダインに、オイラに、
アズゴア王に、皆にこんな得点を値札みたいにつけてオイラ達を塵にして回ってたってのか…？
そんなこと考えてたら気持ち悪くなった。
これから自分がしようとしていることがそんなニンゲンと同じ事と言うことにも吐き気が込み上げた。吐くものなんてないけど。
あーやだやだ。
エリアを移動すると言われてまたニンゲン達が移動し始めた頃。
自分も移動しようと動き始めたタイミングでニンゲンに声をかけられた、
「ねぇ君、ちょっといいかな」
声をかけてきたのは今まで一緒にいたニンゲン達とは違い背丈はだいぶ高く見た目からして違うのが一目瞭然。ここでの審判をしている人物の1人に思えた。
オーラも他とは違うものが少しあった。
「足を止めさせちゃって悪いわねー」
と言って椅子と椅子の間にある唯一の通りみちを塞ぐようにして立って言い放った。
「貴方さっき“瞬間移動”したわよね？それは貴方の個性でしょ？全員の個性を把握している訳じゃないけれど話ってのは見ての通りこれから始まる戦闘の試験が始まるまでは校内での個性の使用は禁止されてるはずよ、まぁ校内じゃなくたって法律上使用禁止だけど、｣
独特な眼鏡をかけて書類に目を通しながら放つ。
その度に大きなたわわに実った胸が揺れていたが正直あまり興味はそそられなかった。
「おいおいあれを見ていてオイラの行為が正当防衛に見えないのか？」
オイラがいつものあの笑みを浮かべながら言うと相手は言い訳が始まったと言いたげな顔をして目だけをこちらに寄越した。
「オイラはあの時殺意を持たれて攻撃をされたんだ。だから反射的に避けたんだ。疑うなら確認でもなんでもすればいいさ｣
オイラが言い終わっても尚相手はこちらに声をかけるようなことはせずこちらをじっと見てきた。
嫌な気分がしたから目は逸らした。
どうしたって“最悪の時”を思い出してしまう。
いい気分ではないな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブガッティシロン(プロフ) - ありがとうございます！のろま更新ですがよろしくお願いします！！ (2020年4月18日 4時) (
レス) id: 5d95188b46 (このIDを非表示/違反報告)
+α/*saki - いい！！面白いです！！ (2020年4月17日 3時) (レス) id: f675c51980 (このIDを非表示/違反報告)
ブガッティシロン(プロフ) - 本当ですか？！ありがとうございます！とっても嬉しいです！！！更新をする糧になります！頑張りますのでこれからもこの小説をよろしくお願いします！！！ (2019年5月11日 13時) (レス) id: b38ae4b4c8 (このIDを非表示/違反報告)
まう (元ヒロアカ好き)(プロフ) - おぉぉぉぉ！ずっと探していたお話で凄い嬉しいです！更新頑張ってください！続きずっと楽しみにしてます！いやぁ…Undertale×ヒロアカ少ないので嬉しいですね(嬉しいって何回書くんだよ……) (2019年5月9日 2時) (レス) id: 36ed8bcda8 (このIDを非表示/違反報告)
ブガッティシロン(プロフ) - ありがとうございます！更新不定期ではありますがとても嬉しいです！頑張りますッ！！ (2019年1月16日 2時) (レス) id: b38ae4b4c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ブガッティシロン | 作成日時：2018年8月20日 3時
