終わって始まる8 ページ11
「なんだよ、あんま嬉しそうじゃねぇな、
俺が褒めてやったのに。」
男は笑顔をしかめっ面にしてこちらを見る。
Sansはそれに合わせて目をそらす。
そして俺が逃げる様に歩き出すと男も歩き出す。
「にしてもすげー見た目だな、
お前骸骨って奴か？」
カッケーな！
男は先程の話は気にしていません、
そんな風に話を変えてSansにそう言った。
「へーへ、そりゃどーも」
俺はババァから貰ったぺっつを歯で噛み砕き
ながらそう言った。
「あ、これ終わったらもう帰りだろ？
俺リカバリーガールに治療してもらうほどの
傷じゃねーし一緒に帰ろうぜ！」
現在更衣室にて、
名前も知らないニンゲン、それも男と話している。
周りの更衣室を利用するむさ苦しい男どもは
どいつもこいつも同じような服に身を包み始めたが
俺は勿論この服しか持って居ないので
着替える必要は無い。
正直こんなに大量のニンゲン共に囲まれるのは
気分良くないしこんな所とっととおさらばしたい
と思うところなのだが状況が状況なだけに
諦めざるおえない。
帰る家もないので一体どうやって一緒に帰るのか
疑問に思うがまぁ取り敢えずこの奇妙な建造物から
出るためにコイツは有効活用させてもらおう。
「あぁ、分かった雄犬」
「お、雄犬でぅあーと？！」
俺は今は亡きbossからの頂きものである首輪を
スっと触りながら答えると男は更衣室のロッカーの
扉を思いっきり閉めて叫んだ。
「うるせー近所メーワクだ」
「うるへー！！何が近所メーワクじゃ！
いくら名前知らんからってそりゃないわ！！」
ただでさえさっきの殺 し合いで興奮が収まらないの
か騒がしかった更衣室が更に煩くなった。
「俺は瀬呂！瀬呂範太！！」
いつの間に着替え終わったのか瀬呂、
もとい雄犬はマフラーとコートを小脇に抱え
俺に食ってかかるように見てくる。
その顔にはでかでかと
お前の名前は？と書かれている。
「Sansだ」
テメェなんぞに教える名前はねェ、
そう思ったが何故かポロリと出てきてしまった。
「Sansー？やっぱお前海外から来ただろ？
制服も来てねーし、」
名前を教えた事に気を良くしたのか
瀬呂は俺を弄り始めた。
「うるへー範犬」
なんだよ海外って
「あ？！ちげー！犬じゃねェ！
やっぱおめー外国人だな？！」
Sansがずかずかと更衣室を出ていくのを見て
瀬呂は慌ててSansを追いながら叫んだ。
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ブガッティシロン(プロフ) - ありがとうございます！のろま更新ですがよろしくお願いします！！ (2020年4月18日 4時) (
レス) id: 5d95188b46 (このIDを非表示/違反報告)
+α/*saki - いい！！面白いです！！ (2020年4月17日 3時) (レス) id: f675c51980 (このIDを非表示/違反報告)
ブガッティシロン(プロフ) - 本当ですか？！ありがとうございます！とっても嬉しいです！！！更新をする糧になります！頑張りますのでこれからもこの小説をよろしくお願いします！！！ (2019年5月11日 13時) (レス) id: b38ae4b4c8 (このIDを非表示/違反報告)
まう (元ヒロアカ好き)(プロフ) - おぉぉぉぉ！ずっと探していたお話で凄い嬉しいです！更新頑張ってください！続きずっと楽しみにしてます！いやぁ…Undertale×ヒロアカ少ないので嬉しいですね(嬉しいって何回書くんだよ……) (2019年5月9日 2時) (レス) id: 36ed8bcda8 (このIDを非表示/違反報告)
ブガッティシロン(プロフ) - ありがとうございます！更新不定期ではありますがとても嬉しいです！頑張りますッ！！ (2019年1月16日 2時) (レス) id: b38ae4b4c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブガッティシロン | 作成日時：2018年8月20日 3時
