告ぐ。

ダメなやつ。 ページ9

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mm.


















自分を一言で説明してください、って言われたら、

確実に俺は"ダメなやつ"。













最初にダメなやつだ、って言われたのは幼稚園の時。





かけっこで1番になれなかったときかな。



















俺の両親は運動も勉強もなんでもできたらしい。






だから、俺は1番以外許されなかった。

















両親は俺を作る時に、

なんでも1番になれる子どもを望んだんだって。



















でも、出てきたのは勉強はてんでダメ、

運動でも1番にはなれない平凡な俺。














望まれない子どもだった俺なんだ。















"なんでレギュラーになれないんだ！"







"どうしたらこんな点数になるの！"







"ダメなやつ_____"
















高学年ばかりの習い事のサッカーの試合に

連れて行ってもらっても

レギュラーじゃなきゃいけなかったし、







テストで99点を取ったって、

100点じゃなきゃ意味なかった。
















友達は95点だったから新しいゲームソフト買ってもらえる、って

言ってたのにな。

















いつしか俺は

ダメなやつだから周りにバレたら恥ずかしい、って

家から出してもらえなくなった。

















母親は主婦で常に家にいたから、

唯一暴言や暴力から逃げられる学校さえも奪われた。

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