・ ページ6
.
fk「めめ気持ち悪い？ブルーシート敷くわ」
nb「なに、熱中症？」
「たぶん」
ふっかが敷いてくれたブルーシートに座らせて、
翔太が首元に氷嚢を当ててくれるけど
ずっと手が口元にある目黒。
「気持ち悪いね、吐く？」
こくん、と頷いたから袋を渡したけど
嘔吐いて、浅い息をするだけでなかなか吐き出せない。
「ごめんね、ちょっと背中さするよ」
吐きやすいように背中を下から上にさすると
やっとぱしゃっ、と吐き出された。
mm「…はぁっ、…んえっ、」
「上手だよ、ごめんねしんどいね」
吐くのも体力使うし、単純にしんどいだろうし。
顔を歪ませて吐いてる目黒。
mm「…っけほ、……も、いい、」
散々吐いて、多少楽になったのか袋を閉じる。
それをふっかが処理してくれた。
俺はふらっと力が抜けて
倒れ込みそうになった目黒を支える。
だるいだろうし寝かせてあげたいのは山々なんだけど。
「ごめんね、経口補水液だけ頑張れる？」
これ飲めなかったら今から病院だけど、って言うと
それは嫌なのか俺の腕の中でこくこくと飲み始めた目黒。
「味どう？」
mm「……すぽどり、」
「熱中症だね完全に、笑」
コップ一杯分は飲んでくれたからよしとして、
ブルーシートにタオルを敷いてゆっくり寝かせる。
目黒は腕で目を覆って深呼吸中。
「ごめん、ほんと最後。冷えピタだけ貼らせて」
なんて言うと素直に手を退けて、
下ろされていた前髪までちゃんと避けてくれた。
「はい終わり、」
冷えピタを貼ってセットされていた髪型に戻すと
前髪が下りているせいか、弱っているせいか、
なんだかいつもより可愛く見える。
「寝れるなら寝てもいいよ」
スタッフさんから貸してもらったうちわで仰ぎながら
声をかけると素直にすっと目を閉じて、
また腕を顔に乗せてる目黒。
mm「…ありがと、だてさん、」
「んふ、いーえ、」
これが今年の夏の思い出にならないように。
元気になったらふっかも翔太も
引きずってでも連れて、みんなで海で遊ぼうね。笑
end.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 801人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しなもん(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています。パスワード保護の付いてる作品が読みたいのですがパスワードを教えていただくことは可能でしょうか？🙇 (5月9日 0時) (
レス) id: 8bf628fa8e (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - 船酔いのお話お願いします🙇🏻🙏🏻書きにくそうだったらぜんぜん大丈夫です！！ (5月6日 4時) (レス) id: 94b4ff295e (このIDを非表示/違反報告)
ぴこりーの - かわちいめめくん🥰 (5月6日 2時) (レス) @page35 id: a68e6058a0 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - どんなに体調悪くても仕事を優先する目黒くんのことが心配な康二くんと、いい争いになってしまい結局争ってる最中に立ちくらみを起こして、結局は看病されるお話をお願いします (4月22日 0時) (レス) id: 8e6e4b92e8 (このIDを非表示/違反報告)
ぴこりーの - なぬ、好みすぎます！！ (4月9日 19時) (レス) @page30 id: b80339950c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くろま | 作成日時：2023年12月27日 22時
