Lie (ページ29)

今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:15,348 hit

23話ページ29

扉が空いて吃驚、一瞬悲しげな表情を見せた彼はすぐに笑顔になった。
私を見るなりすぐに笑かしてくるベクに気持ちが和らいだ。

こうやって並んで歩いて、何があったのかをわざと聞いてこない
これが彼の優しさなんだと思う。

なんて思って、ベクを見ると何か悩んでいた。

すると…

「んー俺が言うのもなんだけどこれだけは言いときたくて…」

何か、言いにくそうな顔をするベク。

「一緒に居て辛いと感じるならその人とは離れた方がいい」

真剣な顔をして言うもんだから、
いつもみたいな冗談じゃないってのは顔で伝わった。

ベクが言った事の意味はきっと私達に向けて言ってるんだろう。

「分かりましたか！？」

『ふぅぎゃっ』

私の両頬を引っ張って

「お前が傷付くだけだそ。」

『わかひまひた』

「よろしい、、ぴょーーーん」(ダッシュ)

.

あいつ、本気でつねりやがった…
自分の頬をさすって赤くなってない事を願う。

気取り直して仕事しよっ…

.

『あっ、ギョンスさん、遅れてすみません』

GS「うん、仕事に戻って」

と言われたけど、
少し元気がないような……気の所為か。

.

XIUMIN今日、時間ある?

.

自分のデスクに戻って通知を見る。

.

きっと…悪い話だと思った。
ここで振られたら過去最短記録だ…なんて

付き合ってるにも入らないか…

そりゃそーだよね。
好きな相手の手振り払っちゃって

付き合えて幸せになるかと思いきや付き合う前の方が幸せで
すれ違いの日々。

挙句の果てに…なんてもうやめよう。

.

A私達別れましょう。

XIUMIN分かった。

.

わかっていた事だ。
本当は引き止めて欲しかった…けど現実はそううまくはいかない。

仕方ない。

頭では分かっていても心は正直で…
目には段々涙が溜まっていく。

ドサッ

目の前に置かれた袋

頭の上から聞こえてきた声は

GS「 떡볶이…すぐそこで売ってたから…食べて。」

袋を開けてみると"真っ赤な떡볶이"

割り箸を割って 1口食べてみる

辛っ！！！えっ、めっちゃ辛いていうか痛い、

でも癖になる味、
辛過ぎてなのか…"涙が出る"

あーめっちゃ辛い…

『ひぃ～』「辛いでしょ？」

ちょっとにやけながら言ってくるから、

「これで違う涙が…んぐっ?!」

3本くらい取って食わせてやった！

『辛いでしょ？』ってね。