Lie (ページ20)

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17話ページ20

質問の嵐から逃れる為に一旦トイレに駆け込んだ。
鏡で自分の顔を見て気づく。

『顔…真っ赤。(お酒のせい)』

確かに、私はお酒が弱い。
そのくせピッチが早いからか。普段より飲んだせいか…

顔が赤いから化粧も薄く見える。
次はお冷で我慢しよう。

そろそろ戻ろうと思い、一歩踏み出したその時…

SN「先輩とお付き合いしてるんだってー？」

いつもと表情が違うセナが話しかけてきた。

「おめでとう！！…幸せになってね！！」

いつも私の邪魔ばっかするのに、突然の事に吃驚した。
ちゃんと人の幸せ祝える人なんだっ！って

『ありがとう！！「なーんて言うと思った？ﾌﾌｯ」』

前言撤回。

「私先輩の事ずっと好きだったんだよね…諦めれない。
だから、私も全力尽くすから。略奪愛なんて最高じゃん？」

そう言い残し、戻って行った。
頭がおかしいんじゃないか。そう思った。

もしかして、前に好きな人言った時に嘘を教えたから？
怒ってそんな事言ったのだろうか…

ただその時は言われた意味をそんな重く考えていなかった。
まさか私が悪者になるなんて

そんな先の事まで分かるはずない。

.
.
.

気を取り直して、皆の元へ戻ると、
シウミンさんにもたれかかってるセナが居た。

でもそんな事はどうでもいい。
私ももたれかかった事なんてないから
先越されたって思った。

嫉妬なんてしてない。だって付き合ってるから私達。
嫉妬しますなんて子供過ぎてシウミンさんに言ったら
引かれてしまう。

心の中で復唱する。

「気にしない、どうでもいい。何も思わない。」

あの二人を見ないように自分の席に戻る。

『あっ…』

誰かの足に引っかかって倒れ……そうになった。
危ない、危機一髪。

「……そろそろのいてくれない？」

声がした方へ向くと、後ろには私を支えてるギョンスさん。
そういえば、仕事終わりなのかギョンスさんだけワイシャツ…

私を支えてる腕は、シャツが捲られてて
その隙間からみえる白い肌に腕の筋、

程よく筋肉も付いてて不覚にもその大人っぽい姿に
ドキッとしてしまった。

だが、我に返り

『ひぃ！あっ！ごめんなさい！！』

急いでギョンスさんから離れる。

GS「ひぃって何、ㅋㅋ」

私が咄嗟に出た言葉に笑ってるギョンスさん。
って…こんなに笑うんだ…？

笑うと口がハートになるんだ。
プライベートになると表情が豊かなんだなあって…

私の胸の高鳴りは暫く治らなかった