太宰治~酸化するセカイから ページ2
私にはとても親しい2人の友人がいた。
その頃の私はヒト殺しだったんだ。
でも、ヒト殺しの組織に所属していたというのにヒトを殺さ無い変わった人間がいた。
それが私の友人さ…
彼は、鈍感で、優しいヒトだった。
でもね。この酸化するセカイは残酷でさ。
そんな彼も信頼していた仲間も奪うんだ。
友人の1人は裏切り者だった。
もう1人は敵組織の長と闘って死んだ。
最期まで勇敢だったよ。君は。
だって私をさとしてくれた。
光で生きろとね。
有難う。
_________織田作_________
闇に居た時も光になった今でもよく聞かれるよ
如何してそんなに包帯をぐるぐる巻くのかってさ。
答えはもう知ってるんだ
内面を知られたくない。知られるのが恐い。
これが答えだよ。
生きる理由を持っていなかった私は、怖かった。
内面を知られてしまうのが。
弱い自分を見せたくなくて、冷酷な侭
でいようと思った。
包帯は、私の殻だった。外部のものを寄せ付け無いための防壁。
皆が思って居るような器用な動じない私は、
私の一部分でしかない。
そして、不器用で臆病な私が包帯の中に閉じこもる私だ。
唯、光になった私は気づいたよ。
私には今、仲間がたくさん居る。信頼できて、楽しくて、暖かい仲間。
少し恐い気持ちもある。また、この酸化するセカイが何もかも奪って仕舞わないかと。
私は今日も歩くよ。生と偽りという名の足枷を着けて。
仲間たちを追って____
太宰治〜アサガオ 悲しき思い出
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作者名:やつがれ | 作成日時:2017年5月21日 22時