13.やわらかな溺愛 ページ13
＊
「今日診療所行ってたの？」
『あー、うん。久しぶりにおじいちゃんに会いたくて』
「元気？おじいさん」
『またちょっと老けてたなぁ。白髪も増えてたし』
「…俺も会いたいな」
『風邪の時しか会えないもんね』
「しかも俺滅多に風邪引かないし」
『…そういえば、ユキも来た』
ユキ、その単語が出た瞬間、胸元のジョングクがピク、と動いた。
「え、こっち来てたの？」
『恋人に会いにね。来年籍を入れることにしたって報告に。』
「……そっか、ユキが結婚か｡」
『スピード婚だよね…まだ21なのに』
「…」
あからさまにテンションの落ちたジョングク。やめときゃ良かった、この話。
『…も、そろそろグク、降ろして』
「えー」
『今日は甘えたさんなの？』
「かもなー」
『赤ちゃんうさぎ……？』
「うるさいな、口塞ぐぞ(笑)」
『こわーい』
そのままジョングクは体制をずらすと、今度は私を下にして、ジョングクが覆いかぶさってきた。
「…キスしたい」
『…長いやつして』
…そう、きっと隣にいれば、香水の匂いなんて移るから。
結局私は単純で、ジョングクがこうして私のそばにいるのが答えだとそう思うことにした。
ある意味、丸め込まれているのかもしれないけど、今はどうでも良かった。
…傷つくのは、嫌だから。
「なに、今日積極的じゃん」
『…そういう気分なの』
目を丸くしたジョングク。そしてすぐ、目を細めて微笑んだ。
「…すげー嬉しい」
耳元で小さくグクが、好きだよって言った。
まだその言葉にときめける自分に、安心した。
.
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あゆみ(プロフ) - とても面白いです☆ハマりました。更新楽しみしています。 (2017年12月12日 8時) (
レス) id: 86fa8a8f70 (このIDを非表示/違反報告)
Marin(プロフ) - とても面白いです！更新本当に楽しみにしております！これからも頑張って下さい！応援しております！ (2017年12月10日 20時) (レス) id: 19cce465dd (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - とてもおもしろいです！更新楽しみにしております！(*^ω^*) (2017年11月15日 23時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
ユニ(プロフ) - こちらこそすみません。これからも投稿頑張って下さい！応援しています！＾＾ (2017年8月29日 21時) (レス) id: 6828dd9952 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！ (2017年8月29日 19時) (レス) id: e2425b42ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作者ホームページ：http://twitter.com/12O4cm
作成日時：2017年8月27日 14時
