【暁のヨナ】四龍と緋龍王に愛されし天女第２章 (ページ7)

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35.5話そのころ… ページ7

＊ハクside

Aがいなくなってから、何日かたった。

あの時俺は、Aを必死に探した…だが、見つからなかった。

神官には、“四龍を探していれば再び会える”と言われ、俺はそれに賭けた。

ま、壺は買わないが…

ヨナ姫はヨナ姫で、四龍の力を借りなければ俺が死ぬだの言われていた。

そして、ユンも共に旅をすることになって、四龍の白蛇(キジャ)、面男(シンア)、が仲間になった。

今は阿波の海に浮かぶ海賊船の上。
人身売買をしていたクムジを、見事ヨナ姫が討ち取り、阿波の港へ帰宅中だ。

俺は一人甲板で、Aの事を考えていた。

ジェハ「めでたい日なのに何浮かない顔してんの～？あー、恋人の事でも考えてたなぁ～っ…ま、居るわけないかぁ」

ニヤニヤしてくんなこの変態！
ってか、当たってて言い返す言葉が見つからねっ…

ハク「………汗」

ジェハ「……え？まさか、図星？誰、誰！？」

ハク「…ぜってぇ、言わね！」

ヨナ「天蘭王国の第一皇女、A姫よ！((ドヤッ」

ハク「いっぺん、その口縫いましょうか？姫さん(怒)」

言われた脱力感は湧いてこず、ただ言われた怒りが湧いてくる。

ジェハ「嘘ぉっ！？」

ハク「はぁ…事実だ」

面倒くさくなってきたため、正直に言ったら…
「それは、マズイことになったね」なんて言うから、「何でだ？」と聞くと…

ジェハ「A姫はつい最近、高華の王の妃となったんだよ」

……は？
何言ってんだ、コイツ。

ジェハ「先日、阿波に来た旅商人から聞いたから確かな事実だよ」

ハク「………け……ぁ…」

ヨナ「……ハク？？」

ハク「ふざけるなぁぁぁぁ！！」

スウォン！！
お前はどれだけ俺の大切な人を奪えば気がすむんだ！！

ハク「A！待ってろ、絶対助けに行ってやる！」

ジェハ「ハク、落ち着け！ここは海の上だ！」

クラッ……バタンッ…

ヨナ「ハク！？どーしたの！？」

あー…疲労か…？
頭に血が上りすぎたか…？
やべぇ…気が遠くなる…

早く会いてぇよ……A…