32話 ページ3
スウォン「おや?見えてきましたね!天蘭国のお城!」
スウォンは、額に手を添え、遠くを見るポーズをして言った。
?「…ですが、歓迎はしていないようですよ。敵意丸出しですからね」
スウォンの言葉に反応したのは、空の部族のジュド将軍。
ジュド「さて、どうします?スウォン様?」
スウォン「貴方達は、絶対に攻撃してはいけませんよ。あくまで私達は、話し合いをしに来たのですからね?」
万遍の笑みで、兵士達に言った。
そして、もう少しで門だと言うところで数十本の矢が放たれたのだ。
その一本が、私の方へまっすぐに飛んでくる。
ジュド「A様、危ない!」
ジュド将軍が、駆けつけようとするが間に合わないだろう。
私は、自分の武器を取らなかった。
否、取りたくなかった。
『(このまま、死んでしまえばどれだけ楽だろう……)』
なんて、考えながらも矢は向かってくる。
死を覚悟したその時だった。
何者かに視界を覆われた…
スウォン「……クッ!!」
スウォンが、後ろから抱きしめたのだった。
スウォンの腕からは、血が流れていた。
スウォン「あはは。刺さっちゃいましたね〜。A、怪我はないですか?」
何故かスウォンは笑っていた。
そして、私の心配をしている。
『……なんで、なんで…』
スウォン「なんでって、言われてもなぁ〜…私は、あなたの事が好きですから!貴方のためなら、この腕切り落としても痛くありませんよ!……イテテテッ」
スウォンは、矢が刺さっている腕を自ら触ったが、やはり痛かったようだ。
『……クスッ、馬鹿ね』
スウォン「…やっと笑いましたね!」
『え?』
スウォン「緋龍城に来てから、貴方は一度も笑顔を向けてくれませんでしたから…嬉しいです!」
はやり、貴方はよくわからない。
なのにどうしてこんなにも、私はスウォンに心を開こうとしているの……?
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fruit - スウォンは、どうなったんですか? (2021年8月15日 2時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
太田中 - スウォン(⊃`∀´⊂) (2017年5月1日 5時) (レス) id: 612ce416c0 (このIDを非表示/違反報告)
戌神(プロフ) - スウォンwww (2017年3月27日 15時) (レス) id: 43ea1fc3b1 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 最後スウォンが気になりますが…。凄く面白かったです(*'▽'*) (2016年5月10日 18時) (レス) id: 244a9211b5 (このIDを非表示/違反報告)
雪那 - ………えっスウォンどうなった? (2016年3月6日 23時) (レス) id: f5a37e40a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷麗 | 作成日時:2015年4月1日 12時