31話 ページ2
あれから、ハブシャに緋龍城へ連れて行かれた。
緋龍城では、スウォンが私を待っていたようだ。
私を見るなり、スウォンは私を抱きしめ「無事でよかった…」と、呟いたが、私の心中は複雑なものだった。
『(スウォンはイル陛下を殺した…スウォンはイル陛下を殺した…スウォンはイル陛下を殺した…)』
…と、呪いの呪文の様に、私の頭の中でグルグルと回り続けた。
そして、今私はスウォンと共に天蘭国へ向かっている。
私の兄、ギョクハ陛下に私とスウォンの婚姻を許してもらうために…
ごめんね、ハク…私は、第一皇女としての義務を果たすよ…
スウォン「どうしました？」
私と同じ馬に乗っているスウォンが、心配そうに尋ねた。
『何でもない…兄上には、きちんと納得してもらえるように話すから、話しかけないで！』
……たとえ、私の気持ちに嘘をついてでも！
イル陛下の愛した高華国と、私の母国である天蘭国を守るためならなんだってしてやる！
スウォン「…すみません」
何故あなたは、そんなに悲しい顔をするの…？
散々私達を傷つけておいて、一体何がしたいの！？
ねぇ、ハク…
今、何をして何を考えているのかな？
私もその場に居られればいいのにな…
会いたいよ…ハク…
貴方と共に、生きたかったです
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 237人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
fruit - スウォンは、どうなったんですか？ (2021年8月15日 2時) (
レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
太田中 - スウォン(⊃`∀´⊂) (2017年5月1日 5時) (レス) id: 612ce416c0 (このIDを非表示/違反報告)
戌神(プロフ) - スウォンwww (2017年3月27日 15時) (レス) id: 43ea1fc3b1 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 最後スウォンが気になりますが…。凄く面白かったです(*'▽'*) (2016年5月10日 18時) (レス) id: 244a9211b5 (このIDを非表示/違反報告)
雪那 - ………えっスウォンどうなった？ (2016年3月6日 23時) (レス) id: f5a37e40a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：氷麗 | 作成日時：2015年4月1日 12時
