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… ym side
『あー、疲れた！やっと終わったわ、、』
会社に勤めてからも、もう2年程経つが、
仕事内容に慣れて来ても、
やはり長時間のパソコンはキツイ。
目がチカチカするー、と、
愚痴を同僚に言いながら背伸びをする。
パソコンの脇に置いていたスマホの通知欄を開くと、
そこには、あまり見慣れない人物の名前がスクリーン上に
表示されていた事に何よりも衝撃を受け、
今までの疲労感が飛んで行った。
『伊野尾先輩だ、、どうしたんだろう。』
即座にメッセージを開き、連絡を返す。
流石に引かれるかもしれないが、こうするしかない。と、
何を血迷ってしまったのか、
今日の夜、お邪魔させて下さい。と勢いで送ってしまった。
それにしても、急な連絡を受け、
まさに俺は鳩が豆鉄砲を食ったような表情になっていたらしい。
同僚の知念から何固まってんの、と、イジられてしまった挙句、
え？まさか山田の気になる人？？と冷やかされ、
或る意味、俺にとっては散々だった。
課長に業務報告を済ませると、
今日は山田結構頑張ってくれたから、もう上がっちゃっていいよ。
との事で、お言葉に甘えて早めに上がらせてもらった。
家に帰ると、時計の針は15:00を指していて、
小腹が空いたからとスナック菓子を頬張りながら、
先輩からのメッセージをまだかまだかと心待ちにしていると、
スマホの画面に通知が表示された。
慧部屋散らかってるけど、それでもいいなら。大歓迎だよ。
なんなら夜に、とは言わずに、いつでもおいでよ。
あまりにも、甘い言葉を囁かれた俺は、
リア充みたいなやり取りだな、と思わずニヤついてしまった。
「 夜にとは言わずに 」ならば、
今すぐにでも行ってやろうじゃないか。と、
飛びっきりのコーディネートをして、
大ちゃん経由で教えて貰った彼の家へ向かった。
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作者名：noel . | 作成日時：2020年10月21日 21時
