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…
ピコピコとあまりにもうるさく鳴り響く、
スマホの通知音で起きてしまった俺。
どうせ公式アカウントからのだろうと、
油断して放置していた過去の俺に殴りを入れたい。
寝起きであまり開かない重たい瞼を、
薄目で開けながら通知欄を確認した。
スマホに14:00と表示される時計を見て、
こんなにも寝ていたんだと驚愕しながら、
大ちゃんからの怒涛の質問攻めの連絡が届いていた。
大貴いやすごい時間に送られて来てるけど、ちゃんと寝れてんの?
連絡先のことなら別にいいけど??
もしかして、山田のこと今頃気になり始めた?
なんか進展あったら、連絡して!!!!
いやいや、進展ってなんの事だよ … と疑問に思いながらも、
俺が求めていた連絡先をくれたことに、変わりはない。
取り敢えず、ありがとう、と連絡を返し、
送られて来た山田の連絡先を追加した。
会社を辞めた先輩から、
突然連絡が来ると言うのは、どういう気分になるのだろうか。
そう疑問に思いながらも、
慧お久し振り、伊野尾です。
急に連絡先ごめんね、元気にしてますか??
傍から見れば、どう見ても急におかしいだろう、と
思われるようなメールを送り、スマホの画面を閉じた。
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作者名:noel . | 作成日時:2020年10月21日 21時