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西日【健吉×ボーイのhk】 ページ35

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※ご注意
「クラブ・月世界のマネージャー健吉×ボーイのひかる」
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健吉ロスの挙句の妄想です…







夕陽の中、ひかるはうつむき加減に川岸の道を歩いていた。
河原では子どもたちが元気にボールを蹴っている。

あれがサッカーというスポーツだと教えてくれたのは、健吉だった。
世の中のことを知らないひかるに、一つ一つ物事を教えてくれるのは彼だけだ。

ひかるが手にした買い物カゴには豆腐やネギと一緒にコロッケの包みが入っている。

商店街にある気取らない惣菜屋の揚げたてコロッケは、一つ70円。
ひかるには思い切った贅沢品だ。

いつも一つしか買わないコロッケを4つも頼んだことにおばちゃんは驚きながら「お客さんかい?コレおまけね」と唐揚げを2つつけてくれた。

ひかるは知らないことも多いが、揚げたてのコロッケを売っている店や、新鮮な野菜を揃えた八百屋は知っている。
健吉が知らない味噌汁の作り方をひかるは知っている。


それに──と、ひかるは無意識のうちにくちびるを舐める。


ひかるが咥えると、健吉が必ず低い溜め息のような吐息をつくことや、快感を追って余裕がない時に見せる眉間の皺……そんなことを健吉自身は知らないのだ。

おれだけが本当の健吉を知っている。


ひかるは買い物カゴの取手を握りしめて、足を速めた。



……約束もなく、健吉が不意にひかるの小さなアパートにやって来たのは一週間前の夜遅くだった。

見慣れないスーツにネクタイを締め、まるでサラリーマンのような格好をしていた。
驚くひかるに一万円札を数枚ひかるに渡し、「しばらく居させてくれ」と頼んで、それからひかるのアパートにいる。

時折行き先も告げず黙って出て行き、疲れた顔で帰って来る。
月世界に出勤している様子はなかった。
そして乱暴にひかるを抱き、また出て行く──。

…→←ちゅーる【リアル設定】



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しろくま(プロフ) - ◇さん» ◇さま、コメントありがとうございます。お褒めいただき嬉しく思います。今日は2人の結婚記念日でもあります。ステキなクリスマスをお過ごし下さい。 (2022年12月25日 7時) (レス) @page49 id: d7e22074ad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最終話のタイトル回収があまりにも美しくて…。執筆お疲れ様でした!次回作も心待ちにしております (2022年12月24日 2時) (レス) @page48 id: 3e4ffd633a (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - 9さん» その涙はひかちゃんのハンドタオルで拭いて差し上げます🥰 (2022年10月24日 13時) (レス) @page44 id: d7e22074ad (このIDを非表示/違反報告)
9(プロフ) - …滂沱……最高です! (2022年10月24日 9時) (レス) @page44 id: a1a90f72f9 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - ちちちさん» ちちち様、ありがとうございます。どうしても薄暗い健吉ひかる…。次は甘々の二人を!!! (2022年7月27日 8時) (レス) @page35 id: d7e22074ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しろくま | 作者ホームページ:___  
作成日時:2021年8月13日 21時

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