左右対称【ybhk】

こーゆーの ページ47

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画面では、真夜中に幽霊が出るというトンネルのロケ場面。

「ひかる、こーゆーの好きだよな」

幽霊話が大好きなひかるが選んだ番組だった。
ひかるは熱心に見てるけど、俺的にはピンと来ない。

最近売り出し中の女の子がわざとらしく悲鳴を上げ、それをベテラン芸人さんが上手く煽っている。

深夜番組にふさわしく、女の子のスカートはふわふわ短くて、綺麗な脚を覗かせている。
悲鳴に合わせてサンダルの紐がリボンみたいにひらめていた。

「……やぶは、こーゆーの好きだよね」

じっと画面に顔を向けたまま、ひかるはつぶやく。
ひかるの言う「こーゆーの」が女の子の脚だというのは、いかに鈍い俺でもわかる。

その通り、俺は脚の綺麗な子が好きです。
スラッとした脚、特に滑らかな太ももが好きだ。
幽霊と違って、目に見えるし、時と場合によっては触ることだって可能だ。

目に見えて、この手に触れるものを、俺は信じたい。

「そうだよ、俺はこーゆーのが好き」

わざとアッサリと答えると、ひかるは自分から言い出したくせに唇を歪め、眉を下げる。

「そうだよね──やぶは、こーゆーの、好きなんだよね……」
「好き好き大好き」

肩を抱き寄せてパジャマの上から太ももを撫でると、ひかるの口から甘い吐息が漏れる。

「まだ、こーゆーの見たい？」
耳たぶを甘噛みする。
びくん、と肩が震えて、ひかるはゆっくりと首を横に振った。



ひかるの柔らかな髪がシーツに広がる。

裾から手を差し入れて、優しく素肌を撫でながら、一つ一つボタンをゆっくり外した。
しっとりとした手触りに、俺は何時だってこんなに興奮する。

俺のモノも、ひかるのモノも上を向いて張りつめている。
ちょっと体を動かすと、腹や腿にひかるの欲が当たり、その感覚だけでひかるの足先に力がこもった。

俺は我慢できなくなって、ひかるの滑らかな太ももに自分のモノを挟んで腰を動かした。
綺麗な脚に擦られて、快感に震える。

「あー、いいわ〜、ひかるもこーゆーの好きだよな」
「ひぃ──あ、あっ！」
腰を打ち付けながら、ひかるの熱の塊を擦ると、声をあげてひかるは達した。

「太ももを擦られるだけで気持ち良かったの？こーゆーの、いい？」

ひかるの小さな手が伸びて、俺の首にすがる。

「こーゆーの…気持ちい…」
「だろ？」

耳元で囁いて、俺もラストスパートをかけた。

俺はこーゆーのが好きだ。

触れることのできる、こーゆーのが好きだからな、ひかる。

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