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黙り込んでグラスをぼんやり眺めている光の横顔。
オレンジ色の照明がほんのりと光の髪を染め、ふわふわの金髪が夕日の色になっている。
ピアスしていない、まるっこい耳たぶ。
まつ毛の一本一本がわかるほど、こんなに近くにいるのに。
ずっと一緒にいるのに。
次に口を開けたら、絶対に「光、愛してる」って言ってしまう。
そうしたら、次の瞬間から俺の横に光はいないだろう。
そんなの、死んでも嫌だ。
カランと氷が溶けて硬い音を立てる。
もう一杯なにかおつくりしましょうか、とマスターが控えめに声をかける。
助かった。
「じゃあ、同じの。すっごいうまかったです」
「ありがとうございます」
二杯目はマスター相手にウィスキー談義をしながら飲む。
自分の衝動をごまかす。
まるでなんでもなかったように。
光はあいまいに微笑みながら薄くなったジントニックをちびちびと飲んでいる。
0時を過ぎた。
もう帰らないと。
割り勘にすると言い張る光を軽くあしらい、会計を済ませる。
外の風は酔った体に心地よい冷たさ。
「あ、俺、タクシー拾ってくるから待ってな」
当然のように行きかけた俺に、いいよ、と光がぶっきらぼうに返事する。
「俺のうち、こっから歩いたほうが早いから。じゃあな」
「…ああ」
思えばお互いの家を行き来することなんて、もう何年もない。
今じゃ光がどこに住んでいるのかすら知らないことに気づく。
………「だからさ、薮ちゃんは光くんのことなーんにもわかってないってこと。
こないだからずっとピアスシール貼って、薮ちゃんがいつ気づくか待ってたんだよ」
昼間の、山田のくっそ生意気な声がよみがえる。
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しろくま(プロフ) - aiwish1107promeさん» ありがとうございました。楽しんでもらえてとっても嬉しいです。次作もどうぞお願いします。コメントありがとうございました。 (2017年10月24日 6時) (
レス) id: 49be884ef1 (このIDを非表示/違反報告)
aiwish1107prome(プロフ) - しろくまさんへ。とってもとってもキュンキュンしまくって読ませて頂きました！ニヤニヤがおさまらないです。また読ませてください！ (2017年10月24日 2時) (レス) id: 279b6160ea (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - みさん» ありがとうございました。呼び名はちょっと現実とはかけ離れてます。すみません。気にせず楽しんでください。コメントありがとうございました。 (2017年10月22日 10時) (レス) id: f22c03c885 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - 通りすがりのお節介。さん» ありがとうございます。外しました。コメントありがとうございました。 (2017年10月22日 10時) (レス) id: f22c03c885 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのお節介。 - おはようございます。
芸能人さんを取り扱っているようでしたらオリジナルフラグは外して下さいね？
(^_^;) (2017年10月22日 5時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろくま
| 作成日時：2017年10月21日 6時
