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5話 ページ6
SR「でも、もったいないよねぇ。キム、ああ見えて結構モテるんだよ？」
A「だから、やめてってば！キムくんのこと好きな女子に聞かれたら···」
キムくんは、バスケ部のレギュラーだ。
部活中に、彼をめあてに集まっている女子の集団がいることも知っている。
？「···カンさん」
A「ひゃ!?」
もしかして、早速キムくんのファンが私に苦情をいいにきたの？
おそるおそる振り返ると、そこには同じクラスのチョンさんがたっていた。
腰まである長い黒髪。
白を通り越して青に近い、透き通るような肌。
チョンさんとは全然話したことないけど、なんの用だろう。
A「チョ、チョンさん。どうしたの？私になんか用？」
SN「···面白いもの、憑けているのね」
A「え？」
それだけ言うと、チョンさんはさっさと自分の席に戻ってしまった。
チョンさんの喋ったのは、これが初めてだ。
けど、初の会話にしては謎すぎる。
SR「チョンさんって美人だけど、変わってるよね。無口だし」
A「ちょっと、聞こえるよ！」
二人をたしなめて、後ろの席のチョンさんをチラリと見る。
チョンさんは何事もなかったかのように読書をしていた。
さっきの言葉、なんだったんだろ？
チョンさんは美人だけど、不思議な人だ。
気にするのをやめにして午後の授業の準備をした。
チョン・サナ＝クラスメイト(SN)
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作者名：ちむちむ | 作成日時：2020年5月23日 17時
