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side yuto
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モゾ…モゾモゾッ…
ちょっとの昼寝がガッツリ眠ってた。
ベッドで布団にくるまったまま片目を開けたら部屋は真っ暗。
そっか…もう夜だ。
…ん?
ベッドこんなに狭かったっけ?
…。
いつもは無い胸の圧迫感。
それにホールドされた脚。
「…だ、誰っ!?」
.
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ケイ「…うるさいなぁ、裕翔。こんな近くで大声出すなよ。」
真っ暗な部屋の中、懐かしい声。
「…え…け、慧…?」
ケイ「そ!ケイだよ。誰だと思ってんだよ。」
有り得ない。
今、俺の体に絡みついてるのは慧。
…慧?なんだよね?
身体を擦りつけるように伸びあがり、俺の顔の位置まで上がって来た。
顔を近づけ、鼻の頭をペロリ。
段々目が慣れてきて、やはり視界に入ってきたのは慧。
…に、見えるんだけど…。
何か、ヘン。
ケイ「…裕翔?何ジロジロ見てんの?あ、暗くて見え辛いの?」
「それもあるけど…ホントに慧なの?」
ケイ「だから、ケイだって言ってんじゃん、さっきから。」
そう言うと絡んでた体を少しだけ離して、俺の腕をそっと撫でた。
ケイ「痛かった?」
「へ?」
ケイ「ごめんね?」
何が何だか…頭が混乱。
慧が俺の腕を舐めてる。
丁寧に、丁寧に…。
変な気分。
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ひとしきり舐めて納得したのか、慧がまた顔を近づけてきた。
ケイ「爪立てたのは悪かったよ。自分でもビックリするくらい気が立っちゃってさ。」
「…何の話…?」
ケイ「何?はぐらかすの?大して可愛くもない女の子部屋に連れ込んでさ!大方、俺に相手させてご機嫌取ろうって魂胆だったんだろ?よくもまあ、そんな事…。」
「ちょ、ちょっと待って!何で慧がAちゃんが来た事知ってんだよ!?」
ケイ「はぁ?」
突然俺の部屋に現れた慧にもビックリだけど
さっきまでの俺の行動を知ってるって…どーゆー事!?
目を白黒させる俺を睨む慧。
ケイ「…あの子、好きなの?」
「Aちゃん?…そーでもない…と、思う…。」
目の前に慧が現れたら、もうAちゃんの顔なんて思い出せなくなってる。
ケイ「…裕翔…俺、お前しかいないの。」
「慧…。」
ケイ「あ、大ちゃんと知念は別ね。」
「大ちゃん?知念?何の話?」
さっきから話が噛み合わない…。
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きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 完結までありがとうございました!そーなんですよ〜…入社してから何人も先輩を見送り、とうとう私も飛び出す事になりました(笑)まだ籍はあるので、あともうちょっとの我慢です♪やっぱ間が空いちゃうと上手にお話が進みませんね。反省(*_*; (2017年10月29日 22時) (レス) id: 45c4c6dbb0 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - あわあわあわ。お仕事お辞めになられたのね。ええーっと、おめでとう?なのかな??で、いいのかな???お話はハピエンでよかったよぉ。やぶさん、よくみてる。。。 (2017年10月29日 21時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 姐さんお久しぶりです♪とうとう裕翔の目にもケイが人間に映るようになりました。やきもちケイにゃんぷんぷんです(-_-メ) (2017年9月22日 23時) (レス) id: 45c4c6dbb0 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - ヨウコさん» お待たせしました〜!…と言いながら、裕翔ターン。ゆうやんはお休み中です(笑)人型ケイ再び。裕翔、混乱してます( ;´Д`) (2017年9月22日 23時) (レス) id: 45c4c6dbb0 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - きょんふぁちゃーん!おひさ。にゃーーっ?!なにごと?!ゆうとまでケイが人間に見えてきた?!ひゃーーわくわく。 (2017年9月22日 22時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きょんふぁ | 作成日時:2017年2月26日 11時