73 ページ24
side keito
慧「ごめぇ〜ん圭人。床濡らしちゃった。雑巾ある〜？」
「へっ！？あっ！いいっていいって！そんなの…俺が拭くからっ！」
玄関上がってすぐのところで伊野ちゃんが困ってる。
片足上げて、またヒョイっと反対の脚で片足立ち。
そんな伊野ちゃんの所に滑り込むように雑巾を持って戻った。
「もぉいいから…中入って。そこのタオル使っていいから。」
慧「ありがとねぇ〜。圭人。」
フニャッと笑った伊野ちゃんの顔。
前に会った時もこんなだったっけ？
…疲れてる…？
気のせい？
.
何なんだろう今日。
こんな事ってあるんだなー…。
ライブ終わり、最近やたら増えたファンの子に無理矢理プレゼントを押し付けられ、眩暈がするほどの質問攻めにあって、それに律儀に答えてたらちょっと気分悪くなっちゃって…それで…。
慧「良かったぁ〜、圭人が通りかかって。傘、無かったんだよねぇ。」
「…時すでに遅しだったじゃん。俺が会った時、もうずぶ濡れだったし。」
それに俺が持ってた傘は一つだけ。
しかも両手に持たされたプレゼントの山にヨタついて、まともに傘をさせれる状態じゃなかった。
そこに傘もささずに歩いてる伊野ちゃんが現れたんだ。
俺を見付けてニコニコ笑いながら寄ってきて…スッと傘に入ってきたとき、あまりにも自然すぎて声が出なかった。
慧「ってゆーか、助かったでしょ？俺と偶然会って。1人じゃ傘とプレゼントと持てなかったでしょ？気分悪そうだったしね。」
「まぁね…ありがと、伊野ちゃん。」
慧「ふふっ。良かった、さっきよりも顔色いいじゃん。それに…。」
頭からかぶってたバスタオルを肩に落とし小首をかしげる。
ピンクの唇と大きな目と…交互に見ちゃって、落ち着きなく視線が定まらない俺を笑った。
慧「今日はね、誰かと一緒に居たかったんだよね、俺。」
「えっ…。」
ちょっと…
やめてよ伊野ちゃん。
勘違い、しちゃうよ俺。
慧「ね、ね。圭人！これ、開けないのー？」
そんな俺の気持ちなんか知らないよね、伊野ちゃん。
テーブルに無造作に置いたファンからのプレゼントに興味津々。
「…開けていーよ。食べ物だったらいーね、伊野ちゃん。」
俺の返事に嬉しそうに片っ端から包みを破る伊野ちゃんを見つめた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 600人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 完結までありがとうございました！そーなんですよ〜…入社してから何人も先輩を見送り、とうとう私も飛び出す事になりました（笑）まだ籍はあるので、あともうちょっとの我慢です♪やっぱ間が空いちゃうと上手にお話が進みませんね。反省(*_*; (2017年10月29日 22時) (
レス) id: 45c4c6dbb0 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - あわあわあわ。お仕事お辞めになられたのね。ええーっと、おめでとう？なのかな？？で、いいのかな？？？お話はハピエンでよかったよぉ。やぶさん、よくみてる。。。 (2017年10月29日 21時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 姐さんお久しぶりです♪とうとう裕翔の目にもケイが人間に映るようになりました。やきもちケイにゃんぷんぷんです(-_-メ) (2017年9月22日 23時) (レス) id: 45c4c6dbb0 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - ヨウコさん» お待たせしました〜！…と言いながら、裕翔ターン。ゆうやんはお休み中です(笑)人型ケイ再び。裕翔、混乱してます( ；´Д｀) (2017年9月22日 23時) (レス) id: 45c4c6dbb0 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - きょんふぁちゃーん！おひさ。にゃーーっ？！なにごと？！ゆうとまでケイが人間に見えてきた？！ひゃーーわくわく。 (2017年9月22日 22時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きょんふぁ
| 作成日時：2017年2月26日 11時
