65 ページ16
side Kitty kei
俺が来る前の裕翔は、本当に大変だったみたい。
パパもママも、裕翔が荒れてた原因は知らない。
友達関係で悩んでるとか、そんな風に思ってたらしい。
「ソワソワイライラしちゃって、目つきが怖かったって。高木、お前もさっきまで目が吊り上がってたよ。」
雄也「へ？マジで？うっそ…。」
いや、ちょっと大げさに言っただけ。
ソワソワして落ち着きなくキョロキョロしてたけど、全然怖いなんて思わない。
俺の言った言葉に、高木は人差し指で必死に目尻を引っ張り下げて作り笑いしてる。
せっかくの再会なのに、他に気が行っちゃってる高木にムカついただけ。
…なーんだ…
高木にはもう、大事な奴がいるんだって。
「知らない。俺、お前がそんなに落ち着きが無いの、ムカつくけどどーでもいいし。」
雄也「ちょっと…ケイ、ひどいじゃん。」
ぷいっと横を向いたら、高木が更にオロオロし始めた。
ウケる…もっと困ったらいいんだよっ。
雄也「はーっ…ケイの言う通りだよ。ホント、今の話聞いて俺みたいだって思った。」
「ふーん？」
雄也「でもね、俺の場合…こっちが一方的に好きなだけ。ただそんだけ。なのにね、自分勝手に腹を立てて当たり散らしてたみたい。自覚が無かった訳じゃないけど…今冷静になって思い返したら、結構ひどい態度取ったかも。」
やだやだ。
何で俺、高木のこんな話聞かされてんだろ。
裕翔の目を盗んでイチャイチャしてやろうと思ってたのにさ…もうそんな気も失せちゃった。
「反省してんだ？だったら謝ったらいいじゃん。」
雄也「どーだろ…気付くの遅かったかもね。俺も裕翔と同じだよ。きっと愛想尽かして離れてったんだ。せっかく仲良くなれそうだったのに。」
気、弱ッ！
こんな見た目なのに、何しょぼくれてんだよ。
ガックリとうな垂れて大きなため息ついてる。
「残念だったね。じゃあ次を探せばいい。裕翔は運良く俺を見付けれたけど、高木はどうかな。頑張れよ。」
雄也「…そんな軽く言うなよ。」
面倒くさっ！
諦めモードに入ってるから背中押したつもりだったのに。
「あのさ…。」
もうひと押ししてやろうと、足を組み替えて高木に顔を近づけた瞬間
光「こらっ！テーブルに上がるなっ！高木、降ろせ！」
カウンターから光の悲鳴が聞こえてきた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 600人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 完結までありがとうございました！そーなんですよ〜…入社してから何人も先輩を見送り、とうとう私も飛び出す事になりました（笑）まだ籍はあるので、あともうちょっとの我慢です♪やっぱ間が空いちゃうと上手にお話が進みませんね。反省(*_*; (2017年10月29日 22時) (
レス) id: 45c4c6dbb0 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - あわあわあわ。お仕事お辞めになられたのね。ええーっと、おめでとう？なのかな？？で、いいのかな？？？お話はハピエンでよかったよぉ。やぶさん、よくみてる。。。 (2017年10月29日 21時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 姐さんお久しぶりです♪とうとう裕翔の目にもケイが人間に映るようになりました。やきもちケイにゃんぷんぷんです(-_-メ) (2017年9月22日 23時) (レス) id: 45c4c6dbb0 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - ヨウコさん» お待たせしました〜！…と言いながら、裕翔ターン。ゆうやんはお休み中です(笑)人型ケイ再び。裕翔、混乱してます( ；´Д｀) (2017年9月22日 23時) (レス) id: 45c4c6dbb0 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - きょんふぁちゃーん！おひさ。にゃーーっ？！なにごと？！ゆうとまでケイが人間に見えてきた？！ひゃーーわくわく。 (2017年9月22日 22時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きょんふぁ
| 作成日時：2017年2月26日 11時
