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side ryosuke
落ち着くな…。
暖かいもの、腹に入れたからかも?
一緒に作ったポトフと、俺が来るまでにAが下ごしらえしてたグラタン。
サラダはゴボウ。
それから、ここに来る途中に買って来たフランスパン。
満足した。
A「どうする?コーヒー飲む?」
「飲む。」
片付けしながらお湯を沸かし、コーヒーの準備。
そんなAの姿を見つつ、次の会話をどうするか考える。
料理してる最中は良いんだ。
終わったら困るんだよな…。
俺とAの共通の話題って、結局亜哉子さんの話になっちゃいそうで。
もう俺は大丈夫。
だけどAは気にしてるっぽい。
不自然なくらい、亜哉子さんの名前を出さない。
だからって、「気にすんなよ。」なんてこっちから言うのも変で…だって、Aが気にしてるって口にした訳じゃないし。
他の話題、他の話題…何かあるだろ、絶対…。
「あの…さ。知念だけど。」
A「侑李がどうしたの?」
捻り出したのは、知念の話題。
何だよ、急に明るい顔しやがって。
コーヒー持ってこっちに来る足取りまで軽いように感じてしまう。
カップを二つテーブルに置き、俺の前に座って首を傾げた。
A「何?侑李の話。」
「…えっと…映画の撮影、始まるらしいよ。」
A「あ、何かそんな話してた。だからなかなかカフェに来れないって。」
…。
あ、そーですか。
俺からの情報なんて、本人から聞いてるAにしてみたら全く新鮮でも何でもねーよな。
何でわざわざ知念の話を振ったんだ、俺は。
こんな変な気分になっちゃうのに。
…そうなんだよなー…最近の俺、本当に変。
A「…って、涼介、聞いてる?」
「あ?ああ、うん。」
Aの口からは、知念の仕事の話。
当然俺の知ってる話だから分かってんだけど、耳に入ってこない。
A「皆、忙しいよねー…。涼介も忙しいもんね。」
「俺?…まあ、当然…忙しいわ。」
急に俺に話題が向けられた。
A「ちょっと疲れてない?寝てる?」
「ちょっと…寝る時間足りてねーかな。」
鋭いな。
見てないようでよく見てるな。
「自分の曲、考えてんの。」
A「え?ソロ?自分で作るの?」
「…そ。」
まだ誰にも言ってなかったけど…ま、いいか。
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あこ(プロフ) - 再開楽しみにしています!!! (2018年2月8日 19時) (レス) id: 105c11924c (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - あこさん» ありがとうございます( *´艸`)更新止まってて申し訳ないです。一応続き書く予定にはしてますので再開したらよろしくお願いします☆ (2018年2月8日 16時) (レス) id: 782f9227dc (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - この作品大好きです!!続きとても気になります! (2018年2月7日 23時) (レス) id: 105c11924c (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - あいさん» ありがとうございます(*´∀`)滞ってますが、頑張ります! (2017年12月20日 10時) (レス) id: fd52a08e50 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 続き楽しみです! (2017年12月18日 18時) (レス) id: 2009f0790d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きょんふぁ | 作成日時:2017年11月20日 23時