money 9 ページ9
家庭教師を引き受けて、しばらく経った頃。
侑李君の好き勝手に頭を悩ませながらも、何とか机に向かわせれるようになったのに。
ある日部屋に行くと・・・ベッドで布団を頭からかぶって動かない侑李君がいた。
机の上には、プレゼントの山。
ブランド品ばっか・・・子供のくせに、生意気ー・・・。
「これ、どうしたの？」
侑李「欲しいなら、持って帰れば？」
ムカッ
何その言い方。
・・・ちょっと、いいなーって思ったけどさっ。
「欲しいとかじゃなくて、邪魔。片付けて。」
私の声を無視して動かない。
仕方なく、ベッドに近づく。
「早くー！・・・え？」
布団を引き剥がすと、侑李君が泣いていた。
侑李「・・・見んな、バーカ。」
プイッと横を向くけど、涙が止まらないみたい。
慌ててティッシュの箱を渡すと、素早く何枚か引き出した。
侑李「チーーーーン！」
思いっきり鼻をかむ。
強くこすり過ぎて、赤くなった鼻。
長い睫は涙で濡れてるし。
「何？何かあった？」
いつもは憎たらしい侑李君だけど。
何か可哀想に思えて・・・隣に座って聞いてみた。
侑李「女の子はさ、プレゼントあげたら喜ぶって思ってたんだ。」
ムスッと黙ってた侑李君が、ポツリとつぶやいた。
プレゼント・・・。
机の上のプレゼントを改めて見てみる。
侑李「全部、返されちゃった。」
１つも開けられた形跡がない。
好きな女の子に、フラれたって事かー・・・。
「高校生が、こんなに沢山ブランド品あげるってダメでしょ。」
侑李「・・・。」
「普通は飛び付くだろうけど、その子は考えがしっかりしてるんじゃないのかな？」
侑李君にしてみたら、大した事じゃないかもしれないけど。
侑李「頭の良い人がいいって言われた。」
痛いとこ、突いてくるなー・・・その子。
「じゃあ・・・頑張ったら？次のテストで学年１位取って、もう一回告白するとか！」
侑李「１位？何言ってんの・・・僕の成績知ってるでしょ？」
「やってみないと分かんないよ！」
私の声に、目をパチパチさせて驚いてる。
「１位取る気があるなら、協力するよ。毎日通ったっていい。カフェのバイト、ちょっと遅らせてもらって・・・。どうする？」
自分でも、何でこんなに必死になってるのか分かんないけど・・・何とかしてあげたい。
侑李「分かった・・・やるよ。”先生”。」
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きょんふぁ(プロフ) - ﾐﾂloveさん» ありがとうございます(≧▽≦)そう言っていただけると、とーっても嬉しいです♪続編ですか？確かに侑李編は単独じゃなかったので、まだ書きしろありますよね(^^;) (2015年8月18日 20時) (
レス) id: 0ad4138288 (このIDを非表示/違反報告)
ﾐﾂlove - 何回も読みたくなる程、素晴らしい作品で私のお気に入りです!!主人公ちゃんが宏太の彼女になって羨ましい( 〃▽〃)主人公ちゃんや宏太、光と侑季編の続編を楽しみに待ってます(^∇^)身体に気を付けて頑張ってください!!応援しています＼(^o^)／ (2015年8月18日 19時) (携帯から) (レス) id: fa8cf9b19a (このIDを非表示/違反報告)
９３９(プロフ) - きょんふぁさん» 笑。か、かかか、可愛い(´∀｀)♪いちファンとして、今連載中のてぃんがーらも楽しみにしてますっ(´∀｀)いひひっ♪ (2015年7月19日 18時) (レス) id: c9151a07a3 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - ９３９さん» ヾ(･ω･`；))ﾉぁゎゎヾ((；´･ω･)ﾉぁゎゎ・・・たった今から気を引き締めて書きますっ！！ (2015年7月19日 18時) (レス) id: 0ad4138288 (このIDを非表示/違反報告)
９３９(プロフ) - きょんふぁさん» 何をおっしゃいますか！きょんふぁさんの作品、全部読んじゃいましたー(´∀｀)面白すぎて・・・一気読み・・・(´∀｀)てへ。いつも展開が読めなくってドキドキしながら読ませて頂いてます(´∀｀) (2015年7月19日 18時) (レス) id: c9151a07a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょんふぁ
| 作成日時：2015年5月3日 17時
