money 11 ページ11
まだハッキリ結果が出た訳じゃないけど。
侑李君の手応えあり発言、早く薮さんに伝えたい。
きっと休憩でコーヒー飲みに来てくれてるはず。
夢中で走ってカフェに向かった。
・
光「あっはっはっは！！すげーな！」
店に入ると、マスターの馬鹿笑いする声が聞こえてきた。
いつも薮さんしかいないカウンターが、すごく賑やか。
女の子が２人と、薮さん。
女の子のうち一人は・・・マスターの思い人、エステサロンのオーナーさんの妹だ。
私が入ってきた事なんて、誰も気づいていない。
何話してるんだろうと思って、近寄ってみた。
宏太「お前、可愛すぎ。変な気分になるじゃん(笑)。」
え・・・。
薮さんが、もう１人の女の子の髪をバサッと触った。
綺麗な女の子・・・黒くて長い髪を弄び、上目使いで薮さんを見てる。
柔らかそうな白い肌に、ちょっと垂れた二重の可愛い目。
細長い手足のモデル体型に、綺麗なブルーのワンピースが似合ってる。
薮さんの、彼女・・・かな。
あれ・・・何か・・・目から出てきた・・・。
光「お、Aちゃん！来てたの？」
呆然と立ち尽くす私に、やっと気付いたマスターの声で、全員がこっちに振り向く。
宏太「Aちゃん・・・？」
「あ・・・あははっ。何でもないっ！マスター、今日は・・・休みます。じゃ！」
頬に流れてしまった涙を、手の平で拭って笑顔を作った。
光「え！？ちょっと！」
宏太「Aちゃん！待って！」
後ろから薮さんとマスターの声がしたけど、振り返らずに店を出た。
私、薮さんが好きなんだ。
どうしたらいいのか分からなくて、来た道を走る。
・
侑李「・・・今度は何？」
気が付くと、侑李君の家に来ていた。
泣きじゃくる私を見て、中に入れてくれた。
椅子に座って泣いてる私を、ベッドであぐらをかいてじっと見てくる。
侑李「・・・僕が失恋したときの借りがあるからさ。話、聞くけど？」
「薮さん・・・彼女、いたみたい。」
侑李「薮・・・ああ、さっき言ってたやつ？誰？」
いつもより、ちょっとだけ優しい声。
「塾の先生で・・・侑李君教えるための資料くれたり、教え方のアドバイスしてくれたり・・・。」
侑李「ふーん・・・で？」
「さっき、好きなんだって気付いた。女の子の髪触って・・・笑いかけてるの見て、涙が出てきて・・・。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きょんふぁ(プロフ) - ﾐﾂloveさん» ありがとうございます(≧▽≦)そう言っていただけると、とーっても嬉しいです♪続編ですか？確かに侑李編は単独じゃなかったので、まだ書きしろありますよね(^^;) (2015年8月18日 20時) (
レス) id: 0ad4138288 (このIDを非表示/違反報告)
ﾐﾂlove - 何回も読みたくなる程、素晴らしい作品で私のお気に入りです!!主人公ちゃんが宏太の彼女になって羨ましい( 〃▽〃)主人公ちゃんや宏太、光と侑季編の続編を楽しみに待ってます(^∇^)身体に気を付けて頑張ってください!!応援しています＼(^o^)／ (2015年8月18日 19時) (携帯から) (レス) id: fa8cf9b19a (このIDを非表示/違反報告)
９３９(プロフ) - きょんふぁさん» 笑。か、かかか、可愛い(´∀｀)♪いちファンとして、今連載中のてぃんがーらも楽しみにしてますっ(´∀｀)いひひっ♪ (2015年7月19日 18時) (レス) id: c9151a07a3 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - ９３９さん» ヾ(･ω･`；))ﾉぁゎゎヾ((；´･ω･)ﾉぁゎゎ・・・たった今から気を引き締めて書きますっ！！ (2015年7月19日 18時) (レス) id: 0ad4138288 (このIDを非表示/違反報告)
９３９(プロフ) - きょんふぁさん» 何をおっしゃいますか！きょんふぁさんの作品、全部読んじゃいましたー(´∀｀)面白すぎて・・・一気読み・・・(´∀｀)てへ。いつも展開が読めなくってドキドキしながら読ませて頂いてます(´∀｀) (2015年7月19日 18時) (レス) id: c9151a07a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きょんふぁ
| 作成日時：2015年5月3日 17時
