子育て短編集【アイナナ】 (ページ10)

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一織パパページ10

和泉花織(かおり)ちゃん 5歳
和泉雪織(ゆかり)くん 2歳

A「花織、雪織！こっち向いて～」

今日は家の第2子、雪織の誕生日

フォークを握ってケーキを美味しそうに食べる2人がすっごく可愛い。

A「雪織、おいしい？」

ちなみにこれは私ではなく一織が作ったケーキ。

雪織「うまうま！おいし！」

まだケーキを口の中に入れながらモゴモゴ喋る

一織「雪織、食べてからにして」

そう言いながらも自分のケーキが褒められて嬉しい一織。

花織「ママ、お口ふきふきして！」

ん！と口を尖らせて催促する花織も可愛い！

A「はいはい、綺麗になったよ～」

雪織「ゆかぃも」

雪織は、まだ歯が生え始めたばかりで、『らりるれろ』が上手に言えない。

自分の名前も危うい。

A「はい、雪織もお口綺麗になりました」

何が楽しいのか分からないけど、2人はお口を拭いてもらうのが好き。

A「花織こっち向いて～、可愛い！」

大きなイチゴを食べている花織を写真に収める。

スマホのアルバムはほとんど子供たちの写真。

A「雪織も！可愛いね～」

一織「きちんとケーキを食べてから写真を撮ってください」

A「ちぇ……あ、ケーキおいし」

そんなこんなで誕生日パーティーは終了した。

夜、子供たちが寝た後

ふいに、一織に後ろから抱きしめられる。

A「…い、一織？どうしたの」

けれども一織は黙るばかりで何も言わず、抱きしめる力を強めた

A「一織、」
一織「どうして」

A「え？」

一織「どうして私には構ってくれないんですか」

そう言って顔を私の肩に埋める。

一織「子どもたちばっかり可愛い可愛いって…

私だって嫉妬するんです。構って、ばか」

駄々をこねるように、頭をぐりぐりする一織。

A「一織、顔が見たい」

一織「…駄目です」

A「なんで」

一織「どうしてもです。こんな顔、Aになんて………」

強引に一織を引き剥がして、頬を手で包む。

A「ふふ、真っ赤だ」

耳まで真っ赤になって、涙すらも浮かべている。

愛おしく思って、今度は正面から抱きつく

1番可愛いのは、一織かもしれない。

一織「離さないで…お願い」

やっぱり、可愛い

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吹雪さんからのリクエストでした。
リクエスト、ありがとうございました！

NEXTリクエストのあった大和さん！