子育て短編集【アイナナ】 (ページ5)

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環パパページ5

四葉由(ゆいと)くん 15歳(中3)

環「うわぁぁあん!!」

お洗濯物を畳んでいたら、突如抱きしめてくる夫。

…抱きしめてくるっていうか、泣きついてきた。

A「どうしたの、たーくん」

私は畳む手を止めずに問う。

それでも構わず喋り続けるたーくん。

環「っう、俺の、俺のプリン由が食ったの！」

まあそんな事だろうとは思っていた。…可愛いな

A「名前は？」

環「書いてたよ!!」

プリンに名前は書いていたらしい。

A「そっかぁ…それはゆいくんが悪いねぇ」

環「だろ!?な？言ってやってよ由に！」

私の肩に顔を埋めて、抱きしめる力を強める。

たーくんの長い髪の毛が首を撫でてくすぐったい。

A「もう…ゆいーっゆいとー！」

2階の由の部屋に届くくらいの声で叫ぶ。

由「なに」

こっちも怒りモード。おー怖い怖い(棒)

A「たーくんのプリン食べたでしょ？」

由「…それは悪かったよ、謝ったしプリンのお返しもした。まだ文句あんの」

あぁっ…また、たーくんが傷つくよつな言い方して

環「！………っお前なんか、産まれなければ…！」

やっぱり、デリケートなたーくん怒っちゃった…

でも、「お前なんか産まれなければよかった」なんて言葉は初めてで。

A「たーくん、ダメだよそんなこと…っ」

環「っるさい！Aまで由の味方かよ!!」

A「そんなこと言ってな＿＿＿」

私を抱きしめていたたーくんが、突き飛ばす。

ガツン！と後ろの棚に頭をぶつけ、由が駆け寄ってくる。

由「…出てってよ」

環「あ？」

由「っ、出てけよ！俺の顔見たくないなら、母さん傷つけるくらいなら!!」

ゆいくんは私の頭を撫でて、たーくんに怒鳴る。

環「ああ、あぁ！出ていくよ、もう戻ってきてやんねーんだかんな!!」

バタン!!と大きな音を立てて玄関の扉が閉じられる

由「………」
A「………」

どうして、こんなことになっちゃったんだろう

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿意外と長くなったので、NEXTページ！