高鳴る鼓動 ページ9
「ビップルームには入らなくていい」っていう店長の言いつけを守って…静かに…でもあの部屋に何度も視線を飛ばしてしまうあたし…
店のピークも終わっていたこともあって、部屋から出てこない店長は、きっと二宮さんの相手でもしているのかな…
＊
メニュー表やテーブルナプキンを何気なく整えつつ、耳はついついあっち…
今日は一人なのかな？
この前の人は彼女さん？
すごくきれいな人だった…
さすがアイドル…やっぱりそう言う人にはああいう人が隣に立つんだな…
あたしとは大違い…「はぁ…」
ってまたため息…
ため息はできたら家だけで出したいのに…あぁまた人を羨む気持ちが出ちゃってる…自分は自分なのにね…
こういうことを考えたくないから、できたら忙しいくらいがいいのに、今日は本当に暇すぎて…やんなるな〜
本当はだめなんだけど…一瞬だけ体ごと壁によりかかる…と同時に
店長「A！」
「ははははい！」
思わず寄りかかった体をばっと立たせて固まるあたし
ビップルームの襖を少し開けてひょこっと顔を出した店長が「ちょっと黒霧ボトル持ってきて！」とあたしに告げた
「え…………いいんですか？」
と口パクに近いくらい小さな声で答えるあたしに、店長も「大丈夫」って口パクで答え、“おいでおいで”って手招きをした
ど…どうしよう…
あの中には…あの二宮さんがいるんでしょ？
あたしの…大好きなグループのメンバーの一人が…
今更着飾るつもりもないけど…
よりによってここで働いてるあたしって…薄い化粧に髪の毛を適当に結んでるような状態…
本当はさ…もう少しくらいかわいい自分の時に出会いたかった…って思うのが女の子じゃん？
な〜んて…ちょっとだけこういう考えがまだ出来ちゃった自分に驚くあたし
焼酎のボトルを手に持つと…
胸に手を当て、高鳴る鼓動を抑えつつ…部屋に向かった
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マヤ(プロフ) - はい！頑張ってください! (2014年9月18日 0時) (
レス) id: d33174d196 (このIDを非表示/違反報告)
さくらさく(プロフ) - マヤさん» マヤさん！コメントありがとうございます(*^_^*)
頑張りますo(^-^)o (2014年9月17日 23時) (携帯から) (レス) id: b3d64df613 (このIDを非表示/違反報告)
マヤ(プロフ) - すっごく面白いです！完結させて下さい！応援してます！！ (2014年9月17日 20時) (レス) id: d33174d196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらさく
| 作成日時：2014年8月26日 5時
