疑惑 ページ14
「冷たい人だ」って言ったところで…「はいはい」って流され…あの日は本当にショックが大きくて、気分も悪く帰宅した
ずっとずっと頭の中で響く二宮さんの…言葉
笑ってない？笑ってない…のかな…
自分の顔なんてまじまじと見ることもやめたから…笑った時の顔なんてわかんないし…
そう家で悶々としてたって…
家の中じゃいつだって笑ってられない
＊
母「A、ごめんね…今月はこれだけしかもらえなかった…」
そう言って、給料袋を渡してきた母の手の中にはいつも以上に薄い…
確かに内職レベルの給料じゃ大してもらえないのはわかってるけど…
「お母さん…先月あたしも手伝ったから結構いかなかった？」
母「う〜んわかんないわ」
…
嘘
お酒だけじゃなくて、最近はやたらめったら服とか…鞄とか…買ってるのが目につく
「はぁ…」
通帳とにらめっこしたところで…何にも変わらないんだけど…ついつい覗いてはため息…
「バイト…増やさないとだめかもな…」
＊
一週間に一度雄一に逢う日
日曜日だけは彼も仕事休みだから…と休みを合わせてるんだけど…今日はいつもと違った
雄一『今日は夕方からしか会えないんだ、ごめん』
っていうメールが届く
まぁその分体を少しは休ませられるからいいんだけど…そんなこと今までなかったのに…
＊
夕方、雄一の家に行きご飯を作る。「お前とは家でのんびりすごしたい」って言って中々外出をしないんだけど…
毎回毎回ここで作るご飯の材料やお酒の代金、ずっとあたしが払ってるから正直つらい時もあるんだよね…
「はぁ…」ってまたため息を漏らしながら…帰りを待つあたしは…ただの通い妻みたい…
それでも…少しでも逃げ場がほしい…あたしという存在意義を確認できる場が…ほしかった
＊
『もうすぐ着く』っていうメールを確認する
準備を整えて手を洗って…エプロンを脱いで…玄関が開くのを待っていた
ガチャって開く音とともに玄関に駆けつける
「おかえり！」
雄一「ただいま〜。おお、なんかすんげ〜いい匂い」
靴を脱ぎながら顔を緩ませる雄一を見てると自然と笑える
そう…あたしちゃんと笑ってるよ
でも…
あたしの横を通りぬけて行く雄一から…
見知らぬ香水の匂いがした…
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マヤ(プロフ) - はい！頑張ってください! (2014年9月18日 0時) (
レス) id: d33174d196 (このIDを非表示/違反報告)
さくらさく(プロフ) - マヤさん» マヤさん！コメントありがとうございます(*^_^*)
頑張りますo(^-^)o (2014年9月17日 23時) (携帯から) (レス) id: b3d64df613 (このIDを非表示/違反報告)
マヤ(プロフ) - すっごく面白いです！完結させて下さい！応援してます！！ (2014年9月17日 20時) (レス) id: d33174d196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらさく
| 作成日時：2014年8月26日 5時
